研究概要 |
本研究ではアジア諸国に着目し,環境イノベーションや技術スピルオーバーの影響について経済理論モデルを用いて考察することで,炭素リーケージ問題や発展途上国への技術移転問題について検討を行った.その結果,発展途上国では先進国から比較的低レベルの環境技術を移転するほうが政策として実効性があり,環境保全と持続的成長が可能であることを示した.さらに,国際協力としての技術移転と環境政策の有効性について,CDMなどの対策の効果,環境技術導入のための費用の問題を考察し,先進国から発展途上国への環境技術移転の重要性を明らかにした.
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