研究課題/領域番号 |
20830135
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 保健医療経営大学 |
研究代表者 |
木村 眞実 保健医療経営大学, 保健医療学部, 講師 (80516865)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,093千円 (直接経費: 1,610千円、間接経費: 483千円)
2009年度: 975千円 (直接経費: 750千円、間接経費: 225千円)
2008年度: 1,118千円 (直接経費: 860千円、間接経費: 258千円)
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キーワード | 環境会計 / マテリアルフロー / 静脈産業 / 資源循環 / マテリアルフローコスト会計 / 環境管理会計 / 解体業 / 自動車 / 管理会計 |
研究概要 |
本研究では、静脈産業、とりわけ自動車解体業の生産の実態を明らかにし、自動車解体業へのマテリアルフローコスト会計(以下、MFCAという)の実行可能性と、その意義を考えることを目的としている。 研究の結果、自動車解体業の生産の実態が明らかとなった。また、MFCAの原価計算としての特徴とは、生産プロセスからのアウトプットを、「正の製品」と「負の製品」として考える点にある。その点、自動車解体業においても、生産プロセスにて「正の製品」および「負の製品」がアウトプットされるため、自動車解体業へMFCAを適用することは可能なことが明らかとなった。 さらに、産業という枠組みにおいてある製品が生産されると仮定し、そこでの生産プロセスを考えた場合に、MFCAを静脈産業に適用する意義を検討した。その結果、産業全体としての「負の製品」が静脈産業においてアウトプットされる「負の製品」として現すことができる。この「負の製品」を物量情報だけでなく金額情報をも示すようにすることで、資源循環型社会を支える静脈産業が、「正の製品」のアウトプットによって、産業全体の「負の製品」の削減に貢献していることを、わかりやすく示すことができる。つまり、静脈産業の社会的貢献を示すとともに、彼らの社会的評価が高められることを可能とすると考えられる。
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