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刺激応答性ポリペプチドライブラリーの作製による人工分子シャペロンの探索

研究課題

研究課題/領域番号 20850013
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 高分子・繊維材料
研究機関東京大学

研究代表者

菅原 彩絵  東大, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10508203)

研究期間 (年度) 2008
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,315千円 (直接経費: 2,550千円、間接経費: 765千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 1,755千円 (直接経費: 1,350千円、間接経費: 405千円)
キーワード分子シャペロン / タンパク質 / ポリペプチド / フォールディング / エラスチン / 刺激応答性
研究概要

タンパク質の変性・凝集を抑制して正しい立体構造への折れ畳み(フォールディング)を助ける技術は、生命科学や医療の発展に不可欠である。天然にはGroEL/ESに代表されるシャペロンタンパク質が存在し、細胞内タンパク質のフォールディングを助けている。その機構は完全には解明されていないが、1)変性タンパク質を疎水的な相互作用により捕捉したのち、2)フォールディングを助ける適切な親水性のナノ空間を提供し、3)正しくフォールディングしたタンパク質を放出する、という疎水/親水の特性変化を含むダイナミックな働きをすることが知られている。
本研究では、天然シャペロンの分子機構にならい、温度に応答して疎水/親水の特性変化を示すエラスチンポリペプチドを人工分子シャペロンとして利用した。エラスチンに見られる繰り返し配列(val-Pro-Gly-Val-Gly)_nは相転移温度以下ではランダムコイル構造をとり水に溶けるが、T_t以上では水和水を放出し七β-スパイラル構造を形成し、水に不溶となる。異なる分子長を有するエラスチンポリペプチドを遺伝子工学的に作製し、これらがモデルタンパク質(ウシ由来炭酸脱水素酵素)のフォールディングに与える効果を調べた。その結果、これらのエラスチンポリペプチドは相転移温度以上においてモデルタンパク質のフォールディングを効果的に促進した。また、エラスチン自体が形成する凝集構造の違いにより、シャペロン活性に大きな違いが出ることが確認された。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 温度応答性ポリペプチドを用いたタンパク質のリフォールディング2009

    • 著者名/発表者名
      菅原彩絵
    • 学会等名
      高分子材料開発のための俯瞰的シンポジウム
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-01-14
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] エラスチン類似ポリペプチドの分子シャペロン効果2008

    • 著者名/発表者名
      菅原彩絵
    • 学会等名
      第57回高分子討論会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-09-25
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] エラスチン融合タンパク質の分子シャペロン効果2008

    • 著者名/発表者名
      菅原彩絵
    • 学会等名
      第18回バイオ・高分子シンポジウム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-07-25
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.zeolite.t.u-tokyo.ac.jp/index.html

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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