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概日リズムによる基本生理機能調節の分子メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 20870014
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

平山 順  医科歯科大, 難治疾患研究所 (90510363)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,302千円 (直接経費: 2,540千円、間接経費: 762千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 1,742千円 (直接経費: 1,340千円、間接経費: 402千円)
キーワード概日リズム / CLOCK / 分子時計 / アセチル化 / 転写 / ERK / MAPK / P38ストレス カイネース / シグナル伝達
研究概要

概日リズムはホルモン分泌等の基本的生理現象の周期を外環境に適応させ維持する機構である。この機構の異常は精神(時差症候群、不眠)、循環器(心筋梗塞)、呼吸器(喘息)疾患を含む多くの病態に関与している。最近では、近代化がもたらす飽食に伴うメタボリック症候群、老齢化と関連する骨粗鬆症や発癌といった現代生活を脅かす疾患が概日リズムと密接に関係していることが明らかになっている。
脊椎動物の概日リズムは全身の個々の細胞に存在する分子時計により制御されている。この分子時計においてCLOCKとBMAL1は二量体を形成し、転写活性化因子として機能する。過去10年の間にこの分子時計自体の制御機構についての研究は急速に進展してきたが、分子時計がどのように疾患に関与する様々な基本的生理機能を制御しているかについては現時点ではほとんど解明されていない。
申請者は(1)概日リズム制御蛋白質CLOCKが酵素活性を有すること及び(2)CLOCKがその酵素活性により二量体形成のパートナーであるBMAL1をアセチル化することを見出している。本研究は,これらの知見に基づいて、CLOCKがアセチル化により細胞周期制御因子や核内受容体の機能調節をするという仮説を立て研究を行った。
本研究において、申請者は免疫共沈降法及び質量分析解析によりCLOCKに結合する新規蛋白質として糖鎖付加酵素を見出した。また、CLOCKがこの糖鎖付加酵素をアセチル化することを見出した。さらに、CLOCKがこの糖鎖付加酵素により糖鎖付加を受けることを見出している。現在申請者はCLOCKによる糖鎖付加酵素のアセチル化及び糖鎖付加酵素によるCLOCKの糖鎖付加修飾の生理学意義について解析を行っている。
申請者は概日リズムの転写制御に関してERK/MAPKとp38 stress シグナル伝達系がクロストークすることを見出し、論文を投稿中である。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The NAD+-Dependent Deacetylase SIRT1 Modulates CLOCK-MediatedChromatin Remodeling and Circadian Control2008

    • 著者名/発表者名
      Tamaru T, Hiravama 1, et al. (全8著者中第5著者)
    • 雑誌名

      Cell 139

      ページ: 329-340

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] CREM modulates the circadian expression of CYP5 1, HMGCR andcholesterogenesis in the liver.2008

    • 著者名/発表者名
      Acimovic J, Hiravama J, et al. (全8著者中第5著者)
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun. 376

      ページ: 206-210

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] CK2α phosphorylates BMAL1 to regulate the mammalian clock.

    • 著者名/発表者名
      Tamaru T, Hiravama 1, et al. (全7著者中第2著者)
    • 雑誌名

      Nat Struct Mol Biol. (印刷中)

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 概目リズム制御における時計蛋白質の酵素活性及び翻訳後修飾の役割2008

    • 著者名/発表者名
      平山 順
    • 学会等名
      第7回生命科学研究会
    • 発表場所
      大分県別府市
    • 年月日
      2008-05-29
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.tmd.ac.jp/mri/dbio/index.html

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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