研究課題
若手研究(スタートアップ)
骨再生バイオマテリアルのうちβ-TCPは吸収置換型骨補填材といわれているが、その吸収・骨形成過程について詳細に報告したものは少ない。そこでラット頭蓋骨に規格化した骨窩洞を形成しβ-TCP顆粒を充填して、同部位を組織的に解析した。術後初期では窩洞底付近のβ-TCP顆粒表層にTRAP陽性破骨細胞が局在し、隣接するALP陽性骨芽細胞直下に線維性骨を認めた。経時的にβ-TCP顆粒は吸収され、緻密な新生骨に置換された。以上より、β‐TCPは破骨細胞による吸収が先行し、その後に骨芽細胞の定着、骨形成が誘導されるカップリングのプロセスを経て緻密な新生骨が形成されると推測された。
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J. Electron Micro (in press)
120002834687
J.Electron Micro. (印刷中)
THE BONE 23巻
ページ: 361-366