研究課題/領域番号 |
20890139
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
AKHTER RAHENA 岡山大, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40457198)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
1,651千円 (直接経費: 1,270千円、間接経費: 381千円)
2009年度: 364千円 (直接経費: 280千円、間接経費: 84千円)
2008年度: 1,287千円 (直接経費: 990千円、間接経費: 297千円)
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キーワード | 歯周病 / 亜鉛 / ビタミンC / 食事摂取頻度 |
研究概要 |
過去の研究では、ビタミンCや葉酸などビタミンを中心とした微量栄養素の不足が歯周病の原因であると報告されている。今回は、亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウムなどの金属微量栄養素にも着目し,歯周病との関連について検討した。 本研究は、岡山大学医歯薬学総合研究科倫理委員会の承認を得た。岡山大学病院予防歯科外来初診患者23名を対象に、臨床診査、血液生化学検査、食事摂取頻度調査を行った。全身疾患のある者、過去6ヶ月以内に抗生物質の処方を受けた者、歯周病治療の経験がある者は対象から除外した。 臨床診査内容は、現在歯数、歯周状態(1歯6点法での歯周ポケットの深さ、アタッチメントレベル、プロービング時の出血)、歯垢付着状態とした。血液生化学検査では、金属微量栄養素(Ca、K、Mg、Zn、Mn、Cu)とビタミン類(ビタミンB12、E、C、葉酸)を定量した。食事摂取頻度は、面接法にて、1週間における食品摂取頻度を調査し、その結果をもとに各種栄養素の摂取量を推計した。 ロジスティック回帰分析の結果、食事摂取頻度から推計した亜鉛(Zn)摂取量の低下、および血液検査から得られた亜鉛濃度の低下が歯周病と有意に関連していた。 オッズ比はそれぞれ0.87(95%CI:0.78〜0.99、P<0.05)と0.97(95%CI:0.94〜1.00、p<0.05)であった。また、食事摂取頻度調査から推計したカリウム(K)、ビタミンC、ビタミンB6の摂取量低下も歯周病と有意に関連していた。 以上のことから、亜鉛不足が歯周病のリスク要因となる可能性が示された。
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