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膵癌前駆病変におけるセネセンスの果たす役割とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 20890157
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関九州大学

研究代表者

宮坂 義浩  九大, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40507795)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,302千円 (直接経費: 2,540千円、間接経費: 762千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 1,742千円 (直接経費: 1,340千円、間接経費: 402千円)
キーワードセネセンス / 膵癌 / PanIN / IPMN
研究概要

本研究の第一の目的である膵前癌病変におけるセネセンスの存在の証明のために、外科手術にて切除された正常膵9症例とIPMN33症例分の凍結切片にてセネセンス関連βガラクトシダーゼ活性とセネセンス関連ヘテロクロマチン凝集の形成について検討した。その結果、正常膵ではこれらのマーカーの発現は全く認められなかったものの、腺腫では80%以上にこれらのマーカーの発現が認められ、異型度が進むにつれて発現が有意に低下する傾向がみられた。また、158例のIPMN症例に対してセネセンスの免疫染色マーカーとして報告されているP15,P16の免疫染色での発現を検討したが、同様に腺腫で最も発現が高く、異型度が進むにつれて発現が低下する傾向を得ている。現在、膵癌のもう一方の発癌経路であるPanINにおけるこれらのセネセンスマーカー解析を進めるとともに、IPMNのセネセンス群と非セネセンス群における遺伝子発現の比較を、マイクロアレイを用いた網羅的解析によって行っている。今後、これらの解析により得られた遺伝子の膵液などの臨床検体における発現を検討する予定である。
更に、近年マイクロRNAが遺伝子発現制御に関与していることが注目されており、miR-34aなどセネセンス誘導への関与が報告されているものもある。当研究室ではホルマリン固定パラフィン包埋標本から得られたマイクロRNAの解析に成功しており、膵前駆病変におけるこれらのセネセンス関連マイクロRNAの発現解析を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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