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血小板由来増殖因子によるマウス顎下腺分岐形態形成の制御

研究課題

研究課題/領域番号 20890178
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

山本 晋也  鹿児島大, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90514729)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,302千円 (直接経費: 2,540千円、間接経費: 762千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 1,742千円 (直接経費: 1,340千円、間接経費: 402千円)
キーワードマウス顎下腺 / 増殖因子 / シグナル伝達 / 器官培養 / 発生・分化
研究概要

Wnt1-Cre/R26Rマウスの顎下腺にX-ga1染色を行うと、間葉組織はβ-galactosidase陽性であったが、その一方で上皮組織は陰性であった。この結果はほとんど全ての間葉細胞は頭部神経堤由来細胞であることを示している。マウス顎下腺ではPDGF-Aは主に上皮に発現し、PDGF-Bは間葉に発現する。PDGFの受容体であるPDGFα受容体とPDGFβ受容体は、ともに間葉に発現しPDGFの結合によりそのシグナルを細胞内に伝達する。マウス顎下腺の器官培養において、PDGF-AAあるいはPDGF-BBを添加すると、その受容体は間葉に存在しているのにも関わらず、唾液腺組織の上皮細胞増殖が亢進し、分岐形態形成が促進された。対照的に、PDGF-A及びB siRNAを用いてPDGF mRNA発現の抑制を行なった場合、上皮組織での細胞増殖が抑えられ分岐形態形成が減少した。また抗PDGF-AB及びBB抗体を用いてPDGF機能の抑制を行なった場合も同様の結果が得られた。この結果から、間葉におけるPDGFシグナル伝達によって何らかの分子が誘導され、この分子が上皮組織に作用しているのではないかと仮説を立てた。現在までで、間葉組織に発現する増殖因子で、上皮組織の増殖を促進する因子としては繊維芽細胞増殖因子(FGF)が報告されている。そこでPDGFシグナルとFGF発現の関係について解析を行った。マウス顎下腺の器官培養において、PDGF-AAはFGF3とFGF7の発現を誘導し、PDGF-BBはFGF1、FGF3、FGF7及びFGF10の発現を誘導した。その一方でPDGF-A及びB siRNAはFGF3、FGF7、FGF10の発現を抑制した。この結果は、PDGFが顎下腺間葉におけるFGFの発現を制御していることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Platelet-derived growth factor receptor regulates salivary gland morphogenesis via fibroblast growth factor expression.2008

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry 283

      ページ: 23139-23149

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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