研究課題/領域番号 |
20890211
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
田中 和奈 国際医療福祉大, 保健医療学部, 研究員 (90511155)
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研究期間 (年度) |
2008
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,302千円 (直接経費: 2,540千円、間接経費: 762千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 1,742千円 (直接経費: 1,340千円、間接経費: 402千円)
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キーワード | 高齢者 / 認知症 / グループホーム / 終末期ケア / 訪問看護 / アセスメント / 疼痛管理 |
研究概要 |
調査方法 1.認知症高齢者グループホームにおいて終末期ケアを提供する上での問題点などの現状把握のため、入居者の看取りを行った経験のあるM県内1箇所のグループホームの介護職員8名とそのグループホームと連携し、看護サービスを提供した訪問看護ステーションの看護師2名に対して半構造的インタビューを実施した。 2.英国の高齢者向け施設の終末期ケアの現状把握のため、イギリスの大学2校と国立病院の緩和ケア病棟を訪れ、高齢者看護と福祉政策の専門家にインタビューを行った。 調査結果 1.グループホーム職員の介護職としての経験年数は10年以上の経験がある職員は38%であった。また、グループホームでの経験が5年以上ある介護職員は63%を占めた。グループホームで終末期ケアを提供するためには何が必要と思うかという問いに対して、「夜勤帯の職員の配置人数の増員」と回答した職員が全職員中38%、「家族、介護職員、医療機関の間の連携」38%と最も多く、次いで多かったのは「終末期ケアに関する研修会の実施」、「福祉器具・医療器具の購入」との回答であった。 2.訪問看護師の方に対して、グループホームで終末期ケアを提供するためには何が必要と思うかという質問をしたところ、「介護職員のための終末期ケアに関する研修会の実施」、「グループホーム側の医療連携加算に関する知識の向上」、「家族、介護職員、医療機関の間の連携」、「家族に対する十分な説明の実施」という回答であった。 3.英国ではEMI Homeと呼ばれる認知症高齢者のための施設において、終末期ケアを提供することが近年重要視されるようになっている。 考察 入居者の急変への対処方法について不安に思っている介護職員が多く、職員が研修会へ参加し終末期ケアの知識を向上し、夜間の職員の増員を行い、入居者の急変に落ち着いて対応できる環境の整備が必要と考える。
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