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機能性磁気応答流体ダンパの衝撃吸収特性に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20919022
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 工学Ⅰ(機械系)
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

林 浩一  名古屋工業大学, 技術部, 技術専門員

研究期間 (年度) 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
550千円 (直接経費: 550千円)
2008年度: 550千円 (直接経費: 550千円)
キーワード機能性磁気応答流体 / ダンパ / 衝撃吸収
研究概要

本研究では,機能性磁気応答流体を作動流体として用いたダンパに,衝撃負荷を与えた場合のダンパの減衰力変化挙動を実験的に調べた.機能性磁気応答流体には,合成オイルの一種であるポリアルファオレフィンをベースに,マイクロメートルサイズとナノメートルサイズの磁性粒子の混合割合を変えて含有させた5種類のものを用いた.衝撃荷重負荷はモータの起動により行い,その速度を変えることで3つの荷重負荷パターンを設けた.さらに機能性磁気応答流体に印加する磁場は,無磁場を含めて3つの条件を設定した.
その結果,機能性磁気応答流体に含有されている磁性粒子の組成,および印加している磁場の大きさの違いにより,衝撃負荷に対する減衰力変化挙動が異なることが確認された.具体的な例としては,マイクロメートルサイズとナノメートルサイズの両方の磁性粒子を含む機能性磁気応答流体に衝撃荷重を負荷した場合,減衰力の立ち上がりが階段状に変化する現象が見られた.この現象が現れる減衰力の大きさは,機能性磁気応答流本に印加する磁場の大きさに依存していることが確認された.また,この現象はマイクロメートルサイズの磁性粒子だけを含む機能性磁気応答流体を用いた場合には見られなかった.
機能性磁気応答流体を作動流体に用いると,複雑な機構を使わずに減衰力可変ダンパを構成することができるが,以上のように本研究では,地震や物体の衝突といった状況でこのダンパを用いる場合に起こりうる衝撃荷重に対する,減衰力変化挙動の一部を明らかにすることができた.この結果は機能性磁気応答流体を用いたダンパの作動流体や構造の設計,制御方法の検討を行う上で意義あるものと考えられる.

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 磁気機能性流体を用いた減衰力可変ダンパの減衰特性2008

    • 著者名/発表者名
      林浩一
    • 雑誌名

      実験力学 Vol.8

      ページ: 270-275

    • NAID

      10024327595

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Damping Properties of a Damping Force Variable Damper using Magnetic Functional Fluids2008

    • 著者名/発表者名
      Koichi HAYASHI
    • 学会等名
      Advance Fluid/Solid Science and Technology in Experimental Mechanics
    • 発表場所
      台湾 成功大学
    • 年月日
      2008-12-10
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2020-05-15  

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