研究課題/領域番号 |
20F20097
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分41050:環境農学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木庭 啓介 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (90311745)
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研究分担者 |
ZHENG JINSEN 京都大学, 生態学研究センター, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 安定同位体 / 菌根共生 / 窒素循環 |
研究開始時の研究の概要 |
植物の生長に必須である窒素は、その供給速度が植物の一次生産を制限する重要な元素である。この窒素がどのように植物ー土壌系で循環しているかの鍵として、どのように土壌自由生活型微生物と植物共生型微生物(菌根菌)が競合しているかという点が挙げられる。 本研究は安定同位体トレーサーやバイオマーカーそして土壌微生物の分子生物学的な測定を駆使して、どのように炭素・窒素が植物・土壌・菌根菌・土壌自由生活型微生物に分配されているかそのメカニズムを明らかにするものである。本研究により、作物生産における最適な施肥研究目的戦略や土壌微生物群集構造の維持管理に必須である重要な知見が得られると期待される。
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研究実績の概要 |
土壌と植物の間を巡る窒素は、植物と微生物にとって必須の生元素であるために、一般的には競争関係にあるとされている。しかし、菌根菌などの微生物は植物の窒素吸収を促進するといった共生関係を構築することが知られている。問題となるのは、微生物の中でも植物と競争関係にあるもの、共生関係にあるもの、それらの関係性が窒素循環全体にどのような影響を与えるかということにある。というのも、窒素循環を促進することで植物の生長が増大したとしても、一方で温室効果ガスの収支を悪化するような側面があってはそのメリットは小さくなってしまうからである。
このように土壌・植物・微生物の関係を包括的に把握することが急務とされているが、実際のところそのような研究を実施することはかなり困難であり、その1つの理由は、高い回転速度を持つ窒素化合物の挙動をつかみきれないことにある。本研究ではこの状況を打破するために、植物・土壌・微生物系で循環している窒素化合物を、安定同位体トレーサー測定と、動的シミュレーションモデルによる解析というアプローチで研究を進めようとするものである。
COVID-19の影響もあり、本年度はシミュレーションモデルの構築とトレーサー測定環境の立ち上げに注力した。シミュレーションモデルについては、これまで報告されているモデルをベースに、特に着目したいN2Oガスの挙動を追跡できるように改良を進め、予備15Nデータを用いたパラメーター推定の結果は良好であった。今後この内容を精査し、可及的速やかに投稿論文へと持って行く予定である。なお、当該特別研究員は2021年4月より、本研究の延長線上にある別プロジェクトの博士研究員として森林総合研究所にて研究を開始しており、本研究は1年間のみで発展的に終了することとした。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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