研究課題/領域番号 |
20F20782
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉川 真司 京都大学, 文学研究科, 教授 (00212308)
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研究分担者 |
POLETTO ALESSANDRO 京都大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2020-11-13 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2022年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2021年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2020年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
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キーワード | 日本史 / 中世史 / 医術 / 医師 / 仏教 / 占い / 古代 / 延喜式 / 儀礼 / 中世 / 天文 / 陰陽道 / 呪術 / 医心方 |
研究開始時の研究の概要 |
日本中世前期の貴族社会の知識体系と、その生活文化上の意義を考えるため、古記録における僧侶・陰陽師・医師の活動を検討する。とりわけ、医師による病気の認識と呪術的・儀礼的行為を含んだ治療、陰陽師による地震を中心とした災異の認識とその対策、陰陽師と僧侶による占い・占星術について、網羅的な史料収集と現地調査を行ない、考察を進める。このことによって日本文化史・思想史に新たな方向性を与えたい。
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研究実績の概要 |
(1) 本年度も中世前期貴族社会における病気と治療の研究を続け、「人神」に関わる言説や実践について史料を収集し、分析を行った。身体の中に宿るとされた人神は中国の医書に見えるが、日本でも平安中期から諸史料で確認できる。人神は特に鍼灸を加える際に重視された存在で、日本の史料では『医心方』にその禁忌が記載されている。その後の古記録にも見られ、例えば『玉葉』には人神に関わる記事がいくつかある。なお、医事説話として知られる『医談抄』にも人神に関する話があり、丹波憲基の日記残欠を収める『丹家記』も同様であるが、後者は医師の観点から書かれており、珍しい史料として注目される。人神に関する史料は日本ではすでに紹介されてきたが、これらを英訳・分析する作業を行ない、英語圏の研究者にも紹介する論文を用意している。人神をめぐる言説や実践の考察によって、平安貴族社会である程度普及していた、医術的な論理に基づく身体の認識を垣間見ることができる。また、身体の働きは病気や治療と密接な関係を持つため、人神の考察を通して医師の社会的・文化的位置付けの理解を深めることも可能となろう。 (2) 中世前期における占いや暦算についての研究に取りかかった。陰陽師なども含むが、主に仏教僧の活動を中心に史料を収集し、分析を行った。現段階では主として以下2点を検討している。①平安中期から陰陽師と宿曜師が日食の計算に関して論争する事件が古記録によく見られること。②九条兼実の陰陽師への懐疑がよく知られているが、ほかにも陰陽師の卜占のみに頼らない人物がおり、例えば藤原頼長は易経系の技術者に頼っていたこと。これらの占い師が主に仏教僧であったことは注目に値する。僧侶と占いの関係を取り扱う際には、しばしば僧尼令に言及されるが、古記録などから中世前期における僧侶の占い活動を論じる余地もあるだろう。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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