研究課題/領域番号 |
20F40066
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
三島 伸雄 佐賀大学, 理工学部, 教授 (60281200)
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研究分担者 |
SRINURAK NATTASIT 佐賀大学, 理工学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2020-11-13 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2022年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2021年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2020年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 防災 / 同時多発的街路閉塞 / 災害耐性 / シミュレーション / 避難計画 / 世界遺産 / チェンマイ歴史地区 / 危機管理計画 / 避難 |
研究開始時の研究の概要 |
歴史的市街地の保存のためには、街路が狭隘で市街地改造もできず、危機管理上の避難計画が大きな課題である。本研究は、世界遺産暫定リストに2015年に掲載されたタイ国チェンマイ市歴史地区(以下、歴史地区)に資することを目標に、その危機管理の一環としての防災研究である。特に、建物と車両等による同時多発的街路閉塞がもたらす災害時避難の危険性に対するシミュレーション指標「都市災害耐性(City Evacuation Tolerance (CET))」の目標を明らかにする。具体的には、避難所キャパシティやその耐久性、街路密度等をCETとして、当該歴史地区の防災上の課題と整備目標(指標)を提言する。
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研究実績の概要 |
本研究は、都市改造が望ましくない歴史都市において、建物と車両等による同時多発的街路閉塞がもたらす災害時避難の危険性に対するシミュレーション指標「都市災害耐性(City Evacuation Tolerance (CET))」の目標を明らかにすることを目的とする。具体的には、避難所キャパシティやその耐久性、街路密度等をCETとして、特にタイ国チェンマイ市を研究対象としてその世界遺産登録にに向けた防災上の課題と整備目標(指標)を提言することである。 本研究では、先行事例として、佐賀県鹿島市肥前浜宿の重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)で行われた準防火地域の解除ならびに緩和条例の設置において検討されたことを参考にすることにした。肥前浜宿の取り組みは、当該重伝建地区の特質である茅葺伝統的建造物の修理のために行われており、一方でチェンマイに茅葺建物があるわけではないが、同じ木造密集市街地であること、他にこれだけの緩和条例が策定された事例が他の日本国内の重伝建地区にないことから、最も適切と考えた。 その結果、事前の防火訓練、初期消火設備(防火水槽、易操作性消火栓等)の面的導入、延焼対策(防火塗料ならびにスプリンクラー設置等による性能確保)、本格消防設備(ポンプ等)、二方向避難の確保を前提とする避難計画を目標とするCETが最も適切であるという結論に至った。 これにより、チェンマイ歴史地区の世界遺産選定に向けた危機管理計画において、最も重要な指標であるCETを示すことができた。 論文については、本研究に直接関係するものとして、国際会議UIA2023に2本投稿して1本採録されてSpringer bookに掲載されることが決定した他、日本建築学会全国大会での発表を行った。また、チェンマイの歴史的眺望景観の危機管理に向けた研究論文2本について、採録された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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