研究課題
特別研究員奨励費
最近、長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)がエピジェネティックタンパク質と結合して転写を制御し、がんや神経疾患など様々な疾病に関与することが分かってきた。しかしながら、lncRNAを標的とした創薬化学研究は、ほとんど行われていない。本研究では、lncRNAを標的とした創薬化学研究を行う。
我々は、これまでにエピジェネティクス制御タンパク質に対する数多くの阻害剤を見出している。また、それらのエピジェネティクス制御タンパク質は、lncRNAと複合体を形成し、遺伝子発現に関与すること、疾病に関与することも分かっている。令和4年度は、令和3年度に見出したキメラ化合物を基に、新規化合物を設計、合成し、目的化合物を得た。乳がんMCF7細胞を合成したキメラ分子で処理したところ、顕著ながん細胞増殖阻害活性が確認された。今後、これらのキメラ分子を基にした更なる分子設計、合成、活性評価を行うことで、高活性な、抗がん剤の創出が期待できる。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 備考 (1件)
ACS Medicinal Chemistry Letters
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10.1021/acsmedchemlett.2c00126
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https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/cmc/