研究課題/領域番号 |
20H00003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊達 聖伸 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90550004)
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研究分担者 |
渡辺 優 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (40736857)
見原 礼子 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (70580786)
木村 護郎クリストフ 上智大学, 外国語学部, 教授 (90348839)
渡邊 千秋 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00292459)
小川 浩之 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (60362555)
西脇 靖洋 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 准教授 (40644977)
加藤 久子 大和大学, 社会学部, 教授 (10646285)
安達 智史 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90756826)
立田 由紀恵 多摩大学, グローバルスタディーズ学部, 非常勤講師 (10619745)
佐藤 香寿実 芝浦工業大学, 建築学部, 講師 (90897539)
江川 純一 明治学院大学, 国際学部, 研究員 (40636693)
増田 一夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 名誉教授 (70209435)
小川 公代 上智大学, 外国語学部, 教授 (50407376)
井上 まどか 清泉女子大学, 文学部, 准教授 (70468619)
土屋 和代 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60555621)
鶴見 太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00735623)
浜田 華練 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70964469)
佐藤 清子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (10816391)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
39,390千円 (直接経費: 30,300千円、間接経費: 9,090千円)
2023年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2022年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2021年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2020年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
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キーワード | 宗教学 / 地域研究 / 世俗 / カトリック / イスラーム / ジェンダー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、加速する時代のなかで西洋社会の「世俗」が新局面に入ったという認識の地平に立ち、多様な地理的文脈を考慮しながら、「世俗的なもの」と「宗教的なもの」の再編の諸相を比較研究するものである。ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸の政教体制を規定している歴史的文脈の違いを構造的に踏まえ、いわゆる地理的「欧米」地域における世俗と宗教の関係を正面から扱いつつ、周辺や外部からの視点も重視し、「西洋」のあり方を改めて問う。
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研究成果の概要 |
本研究は、加速する時代のなかで西洋社会の「世俗」が新局面に入ったという認識の地平に立ち、多様な地理的文脈を意識しながら、「世俗的なもの」と「宗教的なもの」の再編の諸相を次の3つの観点から明らかにした。(1)特にカトリック文化圏における「宗教的伝統」の再構成のあり方を解明した。(2)近現代の西洋において「他者化」ないし「周辺化」されてきたムスリムがいかに西洋社会に定着すると同時に、社会とのあいだに葛藤を抱えているのかを明らかにした。(3)「世俗」の進展そのものが環境や人間の条件を変えつつあるという認識に立ち、西洋社会における無宗教の増大も踏まえつつ、宗教と世俗の再編のあり方を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では、私たちが理解している「宗教」が、西洋の世俗的な近代の時代の刻印を強く受けていることは強調されてきたが、世俗の時代の歴史的な展開につれて、「宗教的なもの」や「世俗的なもの」が、西洋においても流動化してきていることについては十分な関心が払われてこなかった。本研究では、「世俗」の時代の「宗教」概念を自明視せず、「ポスト世俗」の時代における「宗教的なもの」と「世俗的なもの」の関係の諸相を西洋世界のさまざまな事例をもとに具体的に描き出すことによって、「世俗」や「世俗的なもの」をも包み込んだ宗教研究のあり方を示すことができた。
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