研究課題/領域番号 |
20H00005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西野 嘉章 東京大学, 総合研究博物館, 名誉教授 (20172679)
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研究分担者 |
森 洋久 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (10282625)
Osawa Kei 東京大学, 総合研究博物館, 特任研究員 (80571231)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
24,960千円 (直接経費: 19,200千円、間接経費: 5,760千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2020年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
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キーワード | 美術アーカイブ / 出版アーカイブ / 戦後日本美術 / 写真 |
研究開始時の研究の概要 |
戦後日本の美術出版を牽引した美術出版社の写真ネガフィルム・コレクションが東京大学総合研究博物館に寄贈された。18万カットにおよぶこのコレクションを広く共有すべく、美術史学の方法、情報工学の技術そして大学博物館のリソースを最大限に活かして全点の修復・デジタル化・データベース化を行う。 本コレクションの記載および比較研究を進め、戦後日本美術史の基礎資料を拡充し、方法論的刷新を促す。 国内外の主要研究機関と連携し、美術出版アーカイブによる近現代美術史学の新たな方法論を模索するのと同時に、本コレクションを世界の現代美術史の基礎資料体に組み込むように働きかける。
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研究成果の概要 |
東京大学総合研究博物館に寄贈された美術出版社の写真ネガフィルム・コレクション(合計126,781コマ)を調査、修復、デジタル化し、データベース構築に向けて個別に日英バイリンガルで記載した。その結果、戦後日本美術史研究の基礎となる一次視覚資料体を再形成した。公開ディスカッションでこのアーカイブの内容と歴史的意義を分析し、それが美術史学においてもたらす方法論的改革の可能性について議論した。国外の主要美術館と連携し、戦後日本美術の統合的な写真アーカイブを国際的に共有する方法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
美術出版社が出版活動のなかで撮影した写真資料を統合的にアーカイブ化したことによって、戦後日本美術史の基礎資料の公開範囲を大幅に拡充した。このアーカイブはこれまで戦後日本美術史を形成した図像(イコノグラフィー)を大きく変革するもので、戦後日本美術史の方法論的転換をもたらす。また日本美術の統合的な写真アーカイブを国際的に共有することによって、この資料体が「ワールド・アート・ヒストリー」にも組み込まれる。
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