研究課題/領域番号 |
20H00059
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分6:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
尾野 嘉邦 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70598664)
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研究分担者 |
石綿 はる美 一橋大学, 大学院法学研究科, 准教授 (10547821)
三輪 洋文 学習院大学, 法学部, 教授 (20780258)
横山 智哉 学習院大学, 法学部, 教授 (20806153)
松林 哲也 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 教授 (40721949)
粕谷 祐子 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (50383972)
木村 泰知 小樽商科大学, 商学部, 教授 (50400073)
河村 和徳 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (60306868)
中村 航洋 早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), その他(招聘研究員) (20817275)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
44,590千円 (直接経費: 34,300千円、間接経費: 10,290千円)
2024年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2023年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2022年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2021年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2020年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | ジェンダーステレオタイプ / サーベイ実験 / 実験政治学 / テキスト分析 / 政治学 / 選挙 / 投票行動 / ジェンダー / 実験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、人々のジェンダーバイアスとその政治的影響を包括的に検証し、「指導的地位」に占める者の間に大きな男女格差が生じる要因と解決策を明らかにすることである。それにより、政治や社会において男女共同参画をさらに進めるだけでなく、男女それぞれが個人として、多様な選択やキャリアの実現を可能とするための方策を考える。そのために、①議事録などのテキストデータを機械学習によって分析するテキストマイニング、②サーベイ実験などの実験的手法により因果関係の解明を目指す行動実験、③世界各国の専門家を対象とした大規模なサーベイによる国際比較調査、という複数の手法を用いて、学際的かつ国際的に研究を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、人々のジェンダーバイアスとその政治的影響を包括的に検証し、「指導的地位」に占める者の間に大きな男女格差が生じる要因と解決策を明らかにすることである。それにより、政治や社会において男女共同参画をさらに進めるだけでなく、男女それぞれが個人として、多様な選択やキャリアの実現を可能とするための方策を考える。そのために、情報工学や法学、心理学といった異分野の研究者らと共に、議事録や選挙公報などのテキストデータを議会学習によって分析するほか、サーベイ実験などの実験的手法により因果関係の解明を目指す行動実験などを行う。当該年度においては、選挙公報のテキストデータを分析し、候補者の性別によって候補者の掲げるトピックがどのように異なっているのかについて検証した結果を学術論文として出版したほか、日本人有権者が男女の政治家に対してそれぞれどのようなジェンダーステレオタイプを抱いているのかを解明するために実施したサーベイの分析結果を学術論文として出版した。さらに、衆参両院における女性議員比率の差に注目し、なぜ参議院の方が衆議院よりも女性議員比率が高いのかについて、その要因をサーベイ実験により検証した。データ分析の結果、有権者は議決における衆議院の優越(つまり参議院の方が権限が弱いこと)を知らされると参議院議員として女性候補者をより支持するようになる一方で、参議院議員の任期の安定性について知らされると、相対的に女性の方が候補者としてより積極的に選挙に立候補しようとする意欲が高まることが明らかになった。この結果を学術論文としてまとめ、海外及び国内の学会で研究発表をした。このほか、当該年度においては、海外の研究協力者を日本に招聘し、テキストデータから発言者のトーンなどを正確に測るための辞書作成と、ジェンダーをめぐる国際比較に関する実験計画について協議した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
テキストデータの分析を始め、サーベイ実験の実施及びデータ分析作業を中心に、おおむね順調に進んでいる。新型コロナの感染状況に伴う各種規制が緩和されたことに伴い、それまで延期していた国内の研究分担者らとの対面による研究会の開催や、海外で開催される学会への参加、海外研究協力者らとの対面でのミーティングが実現できた。研究成果については、対面で実施された研究会や学会などで発表し、参加者らから有益なフィードバックが得られた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は、引き続きこれまで収集したデータを分析し、選挙制度が当選者の男女比率に与える影響を始め、男女の国会議員による議会発言に対する有権者の認識の違いなどの分析結果を論文化する。それと同時に、国内の研究分担者のほか、海外の研究協力者らとともに、ジェンダーに関する国際比較調査を実施する。また、改良した辞書をもとに、議事録などのテキストデータから発言者のトーンを計測し、そこに見られる男女間の違いについて検証する計画である。このほか、被験者を実験室に集めた実験室実験の実施を予定している。
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