研究課題/領域番号 |
20H00062
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分6:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
増山 幹高 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (50317616)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
45,500千円 (直接経費: 35,000千円、間接経費: 10,500千円)
2022年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2021年度: 17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 19,890千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 4,590千円)
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キーワード | 議会研究 / コミュニケーション / 政策情報 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,現代の議会を文字だけでなく,音声,映像といった複合的情報が組織的に集積される「コミュニケーション空間」と捉え,言語・非言語的な情報空間を組織的,重層的に分析し,議会情報の包括的な理解,効果的な提供を目指す.具体的には,国会の審議映像を発言のキーワードで検索し,審議映像をピンポイントで部分再生する「国会審議映像検索システム」を基礎として,①会議録と審議映像の音声認識同期プログラムを音声・映像分析と統合し,②会議録ではわからない情報の可視化・分析・検索を可能にする研究である.
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研究成果の概要 |
この研究では,音声と会議録を同期し,審議映像を部分再生する「国会審議映像検索システム」を基礎として,音声や映像も活用し,会議録から捨象された立法のコミュニケーション空間を解明します.具体的には,会議録と審議映像の同期処理で生成される音声認識と会議録のテキスト・データを比較し,安倍首相の発言に時系列的な変化が見られるのかを検証しました.また,審議シーンの転換や審議内容の切り替わりを識別するとともに,国会審議を議員情報やニュースと関連づける機能拡張に取り組みました.さらに,発言の言語的感情を把握し,映像を部分再生できる機能を活かして,同形異音語の発音と発言の「怒り」の関連を検証しました.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
法案数や発言数といった数量分析から議会審議の内容分析への進展はありますが,まだ会議録偏重は根強く残っています.この研究は,書き言葉として加工された文字情報だけでなく,文字・音声・映像を統合的に分析することによって,会議録を読むだけでは解明できない発言スタイルの変化や言語的感情と発音の関係を明らかにし,新たな研究領域を開拓することに貢献しています.また,審議映像検索を可能にし,審議をダイジェスト化することは,議会情報のアクセシビリティを全般的に高めるだけでなく,視聴覚に支障がある場合でも字幕付与や音声再生によって,臨場感のある議会情報へのアクセスを保障します.
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