研究課題/領域番号 |
20H00171
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分16:天文学およびその関連分野
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
本原 顕太郎 国立天文台, 先端技術センター, 教授 (90343102)
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研究分担者 |
小山 佑世 国立天文台, ハワイ観測所, 准教授 (40724662)
小西 真広 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (50532545)
尾崎 忍夫 国立天文台, 先端技術センター, 講師 (60532710)
児玉 忠恭 東北大学, 理学研究科, 教授 (80343101)
林 将央 国立天文台, ハワイ観測所, 特任助教 (30583554)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
44,720千円 (直接経費: 34,400千円、間接経費: 10,320千円)
2024年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2023年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2022年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2021年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2020年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
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キーワード | 近赤外線 / 面分光 / 銀河形成進化 / TAO望遠鏡 / すばる望遠鏡 / 銀河形成 / 近赤外線分光 / 超精密切削加工 / 赤外線 / 多天体分光 |
研究開始時の研究の概要 |
銀河がどのように生まれ、現在の宇宙で見られる形にまで進化してきたか、を明らかにするには、z>1以前にまで遡ってその物理状態(星形成率、星質量、金属量など)を調べる必要がある。本研究では大型近赤外線分光カメラSWIMSのための近赤外線面分光ユニットを開発し、これらをすばる望遠鏡およびTAO望遠鏡にを取り付けてz>1銀河の分光観測サーベイを行う。星形成最盛期における銀河を空間的に分解して分光し、その物理状態の空間分布を明らかにすることにより、形成期の銀河進化の過程を明らかにする。
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研究実績の概要 |
(1) 2021年度に引き続きSWIMSをすばる望遠鏡に取り付けての共同利用観測を実施した。2022年B期に7件の観測提案が採択され、2022年11月から12月にかけて11夜の観測を実行した。これらの観測は雇用している研究員である小山が中心となり、本原、研究分担者の小西、児玉及び研究協力者の田中、寺居の支援を受けつつ実施された。2022年B期にはIFUを用いた観測提案も一件採択されたが、マウナロア山の噴火の影響で、観測を実施することはできなかった。 SWIMSのすばる望遠鏡での観測はこれをもって完了し、2023年3月に望遠鏡から取り外して山麓に輸送し、日本に返送する準備作業を行った。 また、すばる望遠鏡でのPI共同利用観測の成果としてから3本の投稿論文が出版され、1本が投稿中である。 (2) 2021年度に取得した面分光ユニット(IFU)の試験観測データの解析を行い、強い熱迷光が入っていることを確認した。この迷光についてはレイトレースによる原因特定を行い、望遠鏡の構造体が映り込むことによって発生していることを確認し、IFUの構造に遮光板を入れることで解決した。IFUの開発についてのこれら研究成果については国際学会(SPIE Astronomical Telescopes+Instumentation)で発表した。 (3) z~2の星形成銀河については広帯域フィルタを用いた輝線銀河の選出手法を確立し、それを用いてこれら銀河の性質を探り、特に低質量星形成銀河で活発な星形成が行われている可能性が高いことを明らかにし、投稿論文として発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りすばる望遠鏡でのPI共同利用観測を完了できたため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度はSWIMSを日本に輸送し、すばる望遠鏡での観測で明らかになった不具合の改修を行う。また、これまでに取得された観測データ、及びIFUの開発についてを取りまとめ、論文化を進める。 SWIMSは改修が終了後、2024年度にチリのTAO望遠鏡に輸送して観測を開始する予定である。
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