研究課題/領域番号 |
20H00188
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中村 智樹 東北大学, 理学研究科, 教授 (20260721)
|
研究分担者 |
牛久保 孝行 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 主任研究員 (10722837)
上椙 真之 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 分光推進室, 主幹研究員 (20426521)
玄田 英典 東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (90456260)
臼井 文彦 神戸大学, 理学研究科, 特命助教 (30720669)
三宅 亮 京都大学, 理学研究科, 准教授 (10324609)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
46,280千円 (直接経費: 35,600千円、間接経費: 10,680千円)
2023年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2022年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 27,950千円 (直接経費: 21,500千円、間接経費: 6,450千円)
|
キーワード | C型小惑星 / はやぶさ2 / Ryugu / 小惑星 / 炭素質隕石 / 小惑星リュウグウ / リュウグウ / 含水小惑星 / 炭素質コンドライト |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、水と共存し、水の性質変化に敏感な含水鉱物に着目し、その特性(鉱物種、含水量、化学組成、水素、酸素および希ガス同位体組成、反射スペクトル)が天体進化に伴いどのように変遷したか、系統的変化とメカニズムをミクロンスケールから天体スケールで理解することを目的とする。このようにして得られた含水鉱物の特性から、C型、D型小惑星の形成位置の推定、加熱脱水の原因究明、地球の水の起源への制約、といった大問題に取り組みたい。
|
研究実績の概要 |
小惑星探査機はやぶさ2が回収したCbタイプ小惑星リュウグウのミリメーターサイズの岩石粒子約10試料の研磨片と1回目と2回目の着陸で得られた粉試料に対する物質分析を行った.放射光施設におけるXRD分析,研磨片の走査型,透過型電子顕微鏡を用いた詳細観察,さらにSIMSやnanoSIMSを用いた局所同位体分析を行った.その結果,リュウグウサンプルの水質変成度が低い領域には,無水ケイ酸塩鉱物の微粒子が変質を免れて残っており,その無水鉱物の酸素同位体比は16Oに富む粒子と16Oに乏しい粒子がほぼ同数存在することが分かった.16Oに富む粒子の存在はすでに指摘されていたが,存在度が高いことを初めて示した.この分析は今後も継続する予定である.
また,昨年度に行われたリュウグウサンプルの初期分析の成果を投稿論文にまとめた.リュウグウサンプルの反射スペクトルが同様の物質であるCI炭素質隕石に比べて暗い理由は,CI隕石が地球上で酸化,風化したことが原因であることを突き止めた.また,探査機から取得した小惑星リュウグウの反射スペクトルと回収したリュウグウサンプルのスペクトルの差異は,探査機から得た小惑星スペクトルの方により宇宙風化の影響が見えているためであると結論した.さらに,小惑星リュウグウ表面に高速度で彗星から飛来したと考えられる惑星間塵が衝突している複数の証拠を発見し,衝突した粒子の性質と衝突時にどのような変化がリュウグウの表面に起こっていたかをまとめた論文も公表した.
.
|
現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|