研究課題/領域番号 |
20H00264
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
肥後 陽介 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (10444449)
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研究分担者 |
音田 慎一郎 京都大学, 工学研究科, 准教授 (50402970)
糸井 達哉 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (60393625)
高野 大樹 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, グループ長 (80626218)
大竹 雄 東北大学, 工学研究科, 准教授 (90598822)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
46,020千円 (直接経費: 35,400千円、間接経費: 10,620千円)
2022年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2021年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2020年度: 24,180千円 (直接経費: 18,600千円、間接経費: 5,580千円)
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キーワード | ロバスト性 / 河川堤防 / マルチハザード / 侵食 / 地震 |
研究開始時の研究の概要 |
巨大地震や近年激甚化の一途をたどる豪雨による大規模洪水などの偶発的自然ハザードに対して,壊滅的被害を回避する「ロバスト性(粘り強さ)」を有することが,土木構造物の重要な要求性能の一つとして認識されるようになった.本研究では,河川堤防を対象として,1) 地震時・越流時の堤防の経時的な破壊過程を精緻に記述する解析手法を開発すると共に,2) これらの解析手法の代替モデルを用いた地震時・越流時の統一的なロバスト性の評価手法を提示する.これにより,地震と越流の同時発生までを考慮した,偶発的マルチハザードに対する河川堤防のロバスト性評価を実現する.
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研究成果の概要 |
巨大地震や近年激甚化の一途をたどる豪雨による大規模洪水などの偶発的自然ハザードに対して,壊滅的被害を回避する「ロバスト性(粘り強さ)」を有することが,土木構造物の重要な要求性能の一つとして認識されるようになった.本研究では,河川堤防を対象として,1) 地震時・越流時の堤防の経時的な破壊過程を精緻に記述する解析手法を開発すると共に,2) これらの解析手法の代替モデルを用いた地震時・越流時の統一的なロバスト性の評価手法を提示した.具体的には,地震時および越流時の大変形解析手法を確立すると共に,これらの解析法の代替計算手法を開発し,多数計算を可能とした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
偶発荷重に対するロバスト性の評価のためには,堤防の破壊および破壊後の挙動までを精緻に表現可能な手法が必要であり,これを本研究で先駆的に整備した.さらに,外力やインプットの不確実性を考慮したあらゆるシナリオを生成する必要があるが,これに耐えうる代替解析法による多数計算スキームを確立した.これにより,地震と越流の同時発生までを考慮した,偶発的マルチハザードに対する河川堤防のロバスト性評価を実現し,インフラストラクチャの危機耐性の具備という,我が国の喫緊の課題の解決に寄与することができる.
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