研究課題/領域番号 |
20H00293
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 国土技術政策総合研究所 (2022) 国立研究開発法人建築研究所 (2020-2021) |
研究代表者 |
向井 智久 国土技術政策総合研究所, 建築研究部, 室長 (30318208)
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研究分担者 |
衣笠 秀行 東京理科大学, 理工学部建築学科, 教授 (00224999)
倉田 成人 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (00416869)
田嶋 一之 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 施設部, 主任研究開発員 (10866023)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
44,590千円 (直接経費: 34,300千円、間接経費: 10,290千円)
2022年度: 15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2021年度: 15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2020年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
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キーワード | GNSS / 高精度時刻 / 測位精度 / 被災判定技術 / 耐震レジリエンス性能 / 測位情報 / 被災判定アルゴリズム / 修復性評価 / 即位情報 / 被災判定システム / 衛星測位 / 損傷評価 / 通信技術 |
研究開始時の研究の概要 |
大きな災害後には被災エリアの建物群の迅速な復旧が社会経済やコミュニティ活動等にとって極めて重要であることから、建物群にセンサを取付け、災害時の被災情報の迅速な把握のための研究開発として、我が国が力を入れつつある宇宙開発の一環である衛星GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム))センサに着目した技術開発を行う。災害後迅速な対応が求められる災害拠点建物群の早期復旧に資する衛星情報を活用した被災判定自動化技術の開発を目的とし、災害後迅速に復旧できる都市形成促進に寄与することを最終目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究の成果として,1)高精度時刻同期型加速度計とGNSSセンサが災害時に連動する自動計測装置の開発に関して,加速度計とGNSSセンサそれぞれの計測精度を検証し,それらを建物に設置した際に適切に稼働することを確認した。2)計測データから被災情報等を判定するアルゴリズムの開発に関して,損傷したRC造5階建て架構試験体を対象とした被災判定技術の提案を行い,静的非線形増分解析の結果を用いて被災判定が適切に出来ることを確認した。3)多くの建物の被災判定を自動化させるスケーラビリティのあるシステムの検討に関して,クラウドを用いて計測データ収集システムを設計および一部実装した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,建物の応答変位を直接計測するGNSSセンサの計測精度を検証し,それらを既存加速度センサー内に取り込み,実建物において計測できることを検証し,かつそれらの計測データの一元的な収集システムの開発を行ったものでこれまでに実施されたことのない研究として位置づけられる。これらが今後建物に実際に設置されることで,地震後の迅速な被災判定の実施の結果,災害後における防災拠点施設の効率的な災害対応に資することができる。また計測されたデータを用いて被災建物の損傷評価に結びつく検討方法を提示したことで,建物の振動計測から被災判定まで一連の流れを示したことに意義がある。
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