研究課題
基盤研究(A)
細菌の強接着性ナノファイバー蛋白質AtaAは、100 pNの張力を与えると応力の増大無しに500 nmも伸びる力学特性を示す。この伸展性を示すナノレオロジーに焦点を当て、ホモ三量体のAtaAを構成する多様なドメイン構造と、それを繋ぐ三重超らせん構造の動力学的挙動を明らかにする。蛋白質ドメインをAFM 探針で操作し、可逆・不可逆的アンフォールディング時の力学挙動を計測し、その際の構造変化を分子動力学計算で求める。蛋白質の多様な高次構造の動的力学挙動のパターンを整理、体系化する。粘弾性を検知するメカノセンサーや、様々な粘弾性を示すメカノバイオロジー操作基材に適用可能なメカノケミカル材料を創製する。