研究課題
基盤研究(A)
本研究では様々な前駆体群を十分量供給できるプラットフォーム微生物を構築することで、微生物を用いて生産される様々な有用化合物の生産性と収率を向上させる基盤技術の開発を目的を目的とする。これより、微生物を用いた物質生産がコストに合わないという問題点を解決し、実際に使える微生物菌体触媒を開発する。
本研究では様々な前駆体群を十分量供給できるプラットフォーム微生物を構築することで、微生物を用いて生産される様々な有用化合物の生産性と収率を向上させる基盤技術の開発を行った。代謝経路には炭素の分配が起こる膨大な数の分岐点・結合点が存在する。経路の分断、経路の結合、そして様々な炭素源の利用による収率向上を進め、1,2-プロパンジオールおよびレスベラトロールの生産量を向上させることに成功し、本技術の有用性が示された。
本研究で化合物ごとにそれぞれ最適な経路を再設計することができるようになり、様々な化合物のビルディングブロックとなる化学物質の理論収率を向上できる。さらに、近年メタノールやCO2を独立炭素源として菌体の生育を可能にするという研究が発表されており、本研究の技術と組み合わせてこれらの炭素源を物質生産へ利用することで、低炭素社会の実現や地球温暖化等の環境問題の解決に貢献できる。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 11件、 招待講演 13件)
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