研究課題/領域番号 |
20H00425
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
坂本 佳子 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 主任研究員 (80714196)
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研究分担者 |
水谷 哲也 東京農工大学, 農学部, 教授 (70281681)
宮崎 亮 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (80712489)
芳山 三喜雄 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 上級研究員 (10510258)
池上 真木彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 主任研究員 (60791366)
久本 峻平 明治大学, 研究・知財戦略機構(中野), 研究推進員(ポスト・ドクター) (00754748)
鎌倉 昌樹 富山県立大学, 工学部, 講師 (60363876)
中岡 慎治 北海道大学, 先端生命科学研究院, 准教授 (30512040)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
36,530千円 (直接経費: 28,100千円、間接経費: 8,430千円)
2022年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2021年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2020年度: 17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
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キーワード | 農薬 / 病原体 / ミツバチ / 市民科学 / リアルタイムPCR / 腸内細菌 / 土地利用パターン / 野生ハナバチ / 病気 / ハナバチ / 環境 / 蜂病 / ノゼマ病 / ミツバチヘギイタダニ / 腸内細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
近年ハナバチの減少が指摘されており、その原因として寄生ダニや微生物による新興疾病の流行が疑われている。本研究では、まずハナバチに潜在する病原生物を網羅的遺伝子解析により特定し、その分布と感染経路を可視化する。次に近年注目される農薬とハナバチの免疫低下の関係を明らかにして、疾病リスクを増大させる可能性を検証する。以上の結果をもとに、環境要因に基づく疾病発症の予測モデルを構築することにより、ハナバチの疾病発症リスクを統合的に評価し、保全管理に向けた有効な提言を目指す。
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研究成果の概要 |
どのような環境でハナバチが農薬にばく露するのか、また農薬ばく露が病原体の寄生/感染状況に及ぼす影響、および両者がハナバチの健康およびその後の生存に及ぼす影響の一連を評価するために、ニホンミツバチ飼養群を用いた大規模調査を実施した。また、様々なハナバチ種における病原体の保有状況を明らかにした。さらに、免疫にかかわるとされる腸内細菌に農薬が及ぼす影響を評価するために、ミツバチ2種を用いて投与実験を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、さまざまな面からハナバチの疾病発症リスクを評価したものである。なかでも、ニホンミツバチ飼養群を用いた大規模調査は、環境や他の要因を絡めて、病原体がハナバチの健康と生存に及ぼす影響を、操作実験ではなく、野外で観測したデータに基づいて検証するという世界でもはじめての試みとなった。本成果の一部はNature communicationsに掲載予定となり、行政に対し、ハナバチの保全に向けた具体的な提案の根拠として活用する所存である。
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