研究課題/領域番号 |
20H00533
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
|
研究機関 | 順天堂大学 (2021-2022) 新潟大学 (2020) |
研究代表者 |
南野 徹 順天堂大学, 医学部, 教授 (90328063)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
45,370千円 (直接経費: 34,900千円、間接経費: 10,470千円)
2022年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2021年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2020年度: 16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
|
キーワード | 細胞老化 / 動脈硬化 / 糖尿病 / フレイル / 早老症 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで我々は、病的臓器老化を促進するメカニズムとして細胞老化という現象に注目し、組織に蓄積する老化細胞の分子生物学的特性やそれらを標的とした治療の具現性について研究を進めてきたが、未だ解明されていない点が多い。そこで本研究では、組織に蓄積した老化細胞を標的とした治療法の確立を目指すため、下記の項目を達成することを目標とする。 1. 新規老化細胞除去薬を開発しその臨床応用の可能性を検証する 2. Seno-antigen/SASP因子を標的とした治療法を開発しその臨床応用の可能性を検証する
|
研究成果の概要 |
これまで我々は、病的臓器老化を促進するメカニズムとして、組織に蓄積する老化細胞の役割について注目し研究を進めてきたが、未だ不明な点が多い。そこで本研究では、加齢に伴う老化細胞蓄積のメカニズムとその病的老化形質に対する関与をより包括的に理解するとともに、老化細胞を標的とした治療開発に向けた基盤研究を行うことを目標とした。我々は、加齢や加齢関連疾患に伴い、内因性の老化細胞除去機構が障害されていること(アナジー)を観察していたが、さらに老化細胞オミックスデータなどを統合することで、老化抗原・アナジー関連分子を同定し、それらを標的とした治療開発に成功している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老化細胞除去薬(Senolytics)による治療によって病的老化形質を改善できることが報告されているが、その作用機序からoff-target effectによる副作用が懸念されている。これに対して我々は、老化細胞に特異的な抗原を同定することで、それらを標的とした老化細胞除去ワクチンを開発し、その治療により病的老化形質の改善が得られることを明らかにした(Nature Aging 2021, Sci Rep 2022)。これらの成果は、国内メディアのみならず海外メディアからの反響が大きく、社会実装に向けた国際共同研究へと発展している。
|