研究課題/領域番号 |
20H00552
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
林 美加子 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (40271027)
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研究分担者 |
奥山 克史 朝日大学, 歯学部, 准教授 (00322818)
山下 弘巳 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (40200688)
松田 康裕 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (50431317)
山本 洋子 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (60448107)
岡本 基岐 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (60755354)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
44,460千円 (直接経費: 34,200千円、間接経費: 10,260千円)
2023年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2022年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2021年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2020年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
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キーワード | う蝕 / 象牙質 / PIXE/PIGE / μCT / ラマン分光分析法 / 飛行時間型2次イオン分析法 / PIXE/PIGE法 / 根面う蝕 / イオン分布 / バイオミネラリゼーション / 耐酸性 / 口腔科学 / 量子ビーム / X線光電子分光法 / 動物モデル / ミネラル密度 / X線結晶回折法 / X線光電子分光法 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請では、従前の歯科臨床を、バイオミネラリゼーションを基軸とした生物学的なう蝕予防・治療へと大きく変換させるという理念のもとに、量子・X線ビームを応用した原子・電子レベルの超精密構造・機能解析によって、う蝕の発症および進行抑制に歯質構成元素が如何なるメカ ニズムで相互に作用しながら関与しているかを解き明かすことを目的としている。先端的な量子・X線ビーム技術を用いて、歯質内の元素の濃度分布や化学結合状態をイメージングすることで、う蝕予防および進行抑制のメカニズムについて元素レベルでの深い理解を構築し、効果的な「削らない」う蝕予防・治療技術および材料開発を飛躍的に発展させることを企図している。
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研究成果の概要 |
本研究は、う蝕の発症および進行抑制に歯質構成元素が如何なるメカニズムで関与しているかを解き明かすことを目的とした。 まずin vitroにてヒト大臼歯の象牙質にマルチ元素の配合率を調整したセメント材を作用させた後、歯質構成元素の抗う蝕性を、μCT、PIXE/PIGE法、X線結晶回折、X線光電子分光法にてイメージングし、元素分布・濃度および化学結合を分析した。 続いて、in vitroの方法をin vivoラットう蝕治療モデルに適用し、マルチイオンが歯質に取り込まれる様相を、μCT、PIXE/PIGE法、ラマン分光分析法と飛行時間型2次イオン分析法にて測定することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、バイオミネラリゼーションを基軸とした生物学的なう蝕予防・治療を実現するという理念のもと、原子・電子レベルの超精密構造・機能解析によって、う蝕の発症および進行抑制に歯質構成元素がいかなるメカニズムで関与しているかを解明することを目的とした。 そこでは、in vitroで確立した実験方法をin vivoラットう蝕治療モデルに適用し、マルチイオンが歯質に取り込まれる様相を、μCT、PIXE/PIGE法、ラマン分光分析法と飛行時間型2次イオン分析法にて測定することに成功した。この成果は、う蝕の進行および発症メカニズムを明らかにし、抗う蝕性の高い修復材料の開発の基盤となる、意義あるものである。
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