研究課題/領域番号 |
20H00557
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
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研究分担者 |
花里 真道 千葉大学, 予防医学センター, 准教授 (00608656)
尾島 俊之 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50275674)
相田 潤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80463777)
辻 大士 筑波大学, 体育系, 助教 (90741976)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
44,850千円 (直接経費: 34,500千円、間接経費: 10,350千円)
2023年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2022年度: 13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2021年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2020年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | Well-being(健康・幸福) / 建造環境 / ソーシャルキャピタル / 心理的要因 / 健康行動 / well-being(幸福・健康) / ゼロ次予防 / ソーシャル・キャピタル / 建造環境(Built Environment) / ウォーカビリティ / IoT |
研究開始時の研究の概要 |
「暮らしているだけで健康になる」環境重視の「ゼロ次予防」に向けて,まちの歩きやすさや人が集う場所の配置など人工の建造環境とwell-being(WB)との関連とメカニズムの理論的実証的な解明を目的とする.①文献に基づき建造環境からWBに至る理論仮説モデルを作成する.約70市町村の延べ75万人の高齢者大規模縦断データを活用し,②建造環境とWBとの関連,③心理的評価など主観データと社会関係,活動量などの客観データを併用し、建造環境からWBに至るメカニズムの解明,④建造環境が変化した地域を探し,2022年度に追跡調査を行い,建造環境の変化によるWB関連要因の変化を多面的に評価する.
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研究実績の概要 |
2021年度は、2020年度に整備した2019年度をエンドポイントとする延べ75万人の高齢者大規模データセットを用い、多様な建造環境とWell-being(健康・幸福)の関連の検証を検討した。具体的には、2020年度に理論モデルで想定した仮説に沿って、健康指標の地域間格差の背景にある地域環境要因としての建造環境要因の解明,スポーツ施設や緑地・公園、歩道整備率などからなるウォーカビリティなどの建造環境と、高齢者の歩行時間など身体活動指標、うつ・幸福感などの心理指標、健康寿命の喪失、要介護認定などの健康指標との関連についての検証を進めた。 その結果、近隣に生鮮食料品店ができることで、高齢者の歩行時間が増加することや近隣の建造環境とその後のフレイル発症、要支援・要介護認定の関連や図書館・書店の利用と認知症リスクの関連を明らかにすることができた。 さらに、2022年度の大規模調査に向けた自治体のリクルート活動や建造環境やWell-being(健康・幸福)の変化をとらえることができる調査票の整備を協力自治体をはじめとする関係各所と実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
整備したデータを活用し、建造環境とWBに関する学会発表、論文投稿を複数実施することができた。2022年度の大規模調査実施に向け、関係各所との調整を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
今後も建造環境とWell-being(健康・幸福)との関連の検証を継続し、2021年度に学会発表したものの、論文化を進める。また、建造環境やWell-being(健康・幸福)の変化をとらえるための2022年度に大規模調査を実施し、更なるデータセットの拡充を進める。
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