研究課題/領域番号 |
20H00560
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 石川県立看護大学 (2022-2023) 東京大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
真田 弘美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50143920)
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研究分担者 |
須釜 淳子 藤田医科大学, 社会実装看護創成研究センター, 教授 (00203307)
峰松 健夫 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00398752)
大貝 和裕 石川県立看護大学, 看護学部, 特任教授 (40706983)
岡本 成史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50311759)
仲上 豪二朗 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70547827)
玉井 奈緒 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80636788)
下澤 達雄 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (90231365)
大江 真琴 金沢大学, 保健学系, 教授 (60389939)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
44,850千円 (直接経費: 34,500千円、間接経費: 10,350千円)
2023年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2022年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2021年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2020年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | スマートホームケア / リキッド / バイオセンサ / バイオマーカー / 高齢者 / リキッドバイオプシー / リキッドアセスメント技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高齢者の身体の異変の予兆を捉える「リキッドアセスメント技術」の確立を目指す。 高齢者の療養生活に起因し療養生活を脅かす慢性脱水、誤嚥性肺炎、褥瘡感染、尿路感染を対象として、STEP 1:病態の把握(実態調査)、STEP 2:バイオマーカーの探索・同定(臨床調査)、STEP 3:バイオマーカーと症状の因果関係の証明(動物実験)、STEP 4:バイオマーカーの非侵襲的測定法確立(開発研究)、STEP 5:バイオマーカー測定法の信頼性・妥当性の証明(臨床調査)と研究を進めていく。 これにより、症状出現に先立つ予防行動を促し高齢者の健やかな療養生活の実現、幸福寿命の延伸に寄与する。
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研究実績の概要 |
(1) 慢性脱水:在宅でも使用できる簡便かつ迅速な脱水測定器の試作品を作成し、信頼性・妥当性の検証を行った。評定者内信頼性はICC(1,1)=0.81、タウリン標準溶液を用いた従来法との併存妥当性は r=0.609と良好な結果が得られたものの、新規法の問題点(デバイスの安定性、安全性など)も明らかとなり、次なる試作機のコンセプトが明らかとなった。 (2) 褥瘡感染:RNAを標的としたマーカー同定法として低温感受性LAMP法の開発に着手した。既存のプロトコルに準じた検出の確認がなされ、新たに低い反応温度で特異性の高い反応を行うプロトコルの作成に取り組んでいる。 (3) 尿路感染:初尿におけるヘパリン結合タンパク質 (HBP)、インターロイキン6 (IL-6)、およびプトレシンを候補マーカーとして、尿路感染の判別精度を検討したところ、HBPが感度78%、特異度61%と最も高い精度を示した。今後、HBPをターゲットとしたセンサ開発に取り組む予定である。 (4) 誤嚥性肺炎:唾液に含まれる細菌叢および代謝産物の網羅的解析を行い、誤嚥性肺炎に反応性を有する候補マーカーを複数同定した。今後はさらに対象者を増やし、マーカーの絞り込みを行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
(1) 慢性脱水(おおむね順調):簡便・迅速な慢性脱水同定デバイスの試作機の評価を終え、次なる試作機の作製に着手することができている。 (2) 褥瘡感染(おおむね順調):RNAを標的とした褥瘡感染マーカー同定法の開発に着手している。 (3) 尿路感染(おおむね順調):初尿中の尿路感染マーカー候補としてHBP等を同定することができた。 (4) 誤嚥性肺炎(やや遅れている):少数例の網羅的解析により誤嚥性肺炎マーカー同定の道筋はおおよそ明らかになったが、新型コロナ感染症蔓延の影響により予定していた数のサンプルを採取できておらず、マーカー候補同定には至っていない
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今後の研究の推進方策 |
(1) 慢性脱水(おおむね順調):次なる試作機の作製を終え、その信頼性・妥当性の検証を行う。 (2) 褥瘡感染(おおむね順調):RNAを標的とした褥瘡感染マーカー同定法の開発を完了させ、センサ化のアイディアを提案する (3) 尿路感染(おおむね順調):イムノクロマトの原理を応用したセンサの開発に着手する (4) 誤嚥性肺炎(やや遅れている):サンプル数を増やし、網羅的解析から尿路感染マーカー候補の同定を行う。
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