研究課題/領域番号 |
20H00609
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
横尾 真 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (20380678)
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研究分担者 |
神取 道宏 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (10242132)
田村 明久 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (50217189)
関口 格 京都大学, 経済研究所, 教授 (20314461)
牧野 和久 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (60294162)
川越 敏司 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (80272277)
鹿島 久嗣 京都大学, 情報学研究科, 教授 (80545583)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
45,110千円 (直接経費: 34,700千円、間接経費: 10,410千円)
2022年度: 15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2021年度: 15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2020年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
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キーワード | ゲーム理論 / 人工知能 / 最適化 / 機械学習 / 実験経済学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,種々のインセンティブ/誘因に対する人々の反応を解明すると共に,人々に適切なインセンティブを与えることにより,個人の目的と社会の目的を適切に調和させて持続可能な発展を可能とする社会制度の設計に関する「インセンティブ設計科学」と名付けた新しい文理融合型の学問領域を創出する.具体的には,中核となる人工知能/最適化技術に社会科学の知見を統合し,インセンティブ設計科学に関する理論構築,被験者実験による評価を行う.さらに,学校選択制,研修医マッチング,公共事業入札,周波数オークションなどの応用分野において,政策提言とソフトウェアライブラリの開発準備,webアプリケーションの提供を行う.
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研究成果の概要 |
両方向マッチング,オークション,人工知能/最適化,行動/実験経済学の4つのグループが連携しつつ研究を推進した.研究期間中に得られた成果は40件の論文発表,45件の学会発表(うち招待講演13件)である.制約付き両方向マッチング,ソーシャルネットワーク上でのオークションメカニズム,分散制約最適化,敵対者が存在する場合の最大充足可能性問題,多数決に代わる理論的に望ましい性質を満たす意思決定方式であるマジョリティ・ジャッジメント等に関して研究を推進し,トップジャーナルやトップ国際会議に数多くの論文が採択される等,国際的に高く評価されている研究成果が得られている.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特筆すべき点として,情報科学分野のみならず経済学分野からも国際的に高く評価されている制約付き両方向マッチングに関する研究成果が得られていることがある.学生と学校等の適切な組合せを求める両方向マッチングに関して,現実的な場面では社会的要請により様々な制約が課せられることが通例である.本研究では,非常に一般的な遺伝的と呼ばれる制約下において,学生の幸福度(社会的な効率性)と公平性の間にトレードオフが存在することを明らかにし,遺伝的制約下で効率性と公平性を可能なかぎり両立させる耐戦略的なマッチングメカニズムを開発した.これらの成果は,経済学分野および人工知能のトップジャーナルに採択されている.
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