研究課題/領域番号 |
20H00668
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
櫻井 和朗 北九州市立大学, 環境技術研究所, 教授 (70343431)
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研究分担者 |
和泉 弘人 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 准教授 (50289576)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
45,760千円 (直接経費: 35,200千円、間接経費: 10,560千円)
2022年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2021年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2020年度: 21,710千円 (直接経費: 16,700千円、間接経費: 5,010千円)
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キーワード | 多糖β1,3グルカン / Dectin-1標的 / 量子化多糖核酸複合体 / 核酸医薬 / 多糖β1,3グルカン |
研究開始時の研究の概要 |
我々は天然由来の糖類の一つであるβ1,3グルカンと遺伝をつかさどるDNAなどの核酸が今までにない複合体を作ることを見出した。この複合体を核酸医薬のミクロ錠剤カプセルとしての応用展開を行ってきた。最近、核酸を1分子のみ含む均一なカプセルの合成に成功した。本研究では、この新しい複合体の構造・物性を明らかにするとともに、次世代のミクロ錠剤カプセルへの基礎技術への展開を目指していく。
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研究成果の概要 |
本研究では、天然多糖シゾフィラン(SPG)を用いた新規の遺伝子送達技術を開発し、特に抗原提示細胞(APC)への小干渉RNA(siRNA)送達の効率を評価した。Dectin-1は、マクロファージ、単球、樹状細胞などの免疫細胞に広く発現しており、SPGを介してこれらの細胞にsiRNAを特異的に送達することが可能である。ヒトの末梢血単核細胞(PBMC)におけるDectin-1発現を解析し、SPG-siRNA複合体の細胞取り込みと遺伝子サイレンシング活性を確認した。この技術により、免疫調節を目的とした新しい治療法の開発が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、遺伝子治療における新たな核酸医薬のデリバリー技術を提供し、特に免疫細胞を標的とした遺伝子サイレンシングの可能性を示した。これにより、自己免疫疾患、アレルギー、癌などの治療法の開発が進むことが期待される。また、特定の免疫細胞に遺伝子を送達する技術は、移植医療における拒絶反応の制御にも応用可能であり、広範な医療分野での利用が見込まれる。
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