研究課題/領域番号 |
20H00674
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1110:思想、芸術およびその関連分野
|
研究機関 | 長野市立博物館 |
研究代表者 |
陶山 徹 長野市立博物館, 学芸員
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
410千円 (直接経費: 410千円)
2020年度: 410千円 (直接経費: 410千円)
|
キーワード | 天文史 / 遊歴 / 科学史 / 星図 / 暦 / 宇宙観 / 天文学史 / 江戸時代 / 天文教育 |
研究開始時の研究の概要 |
江戸時代の終わり頃、朝野北水は、全国各地を歩きまわりながら、天文について教えた。北水が教えた天文学は初等的であるが、わかりやすく伝える工夫がされていた。北水のような天文遊歴家はこれまでに知られていない。その足跡と講義内容が明らかになれば、江戸時代の天文普及の形、そして、当時の人々の宇宙観や天文に関する興味の一端を知ることができる。
|
研究成果の概要 |
本研究では、江戸時代の終わり頃、天文について教えながら全国各地を遊歴した朝野北水の足跡を明らかにした。北水の講義内容について記された資料が各地に残っており、多くの人々に北水による天文の講義が受け入れられたことが伺える。この北水の講義内容がどんなものだったのか、そして、どのような人物が北水の講義を聞いたのかを明らかにすることで江戸時代の人々の天文への興味について知見を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
江戸時代は、科学技術をはじめとした西洋文化が日本に多く流入してきた時代であり、日本が大きく変わった時代である。この時代の人々が科学的な事柄についてどのように関心を持っていたのかを知る事には、科学史的に意義がある。 本研究では、江戸時代の天文遊歴家、朝野北水の講義内容とその足跡を明らかにすることで当時の人々の天文に関する関心について知見を得た。 北水の講義には、夜空に見える星座の形や惑星の見え方、暦のしくみなど、身近な事柄が取り上げられている。これらのことから、江戸時代の人々も、天文について現在の人々と同じような関心を持っていたことが伺える。
|