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古墳時代の金属製象嵌製品の製作技法の解明と保存修復のための診断技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20H00691
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1130:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関福島県立博物館

研究代表者

杉崎 佐保惠  福島県立博物館, 県立博物館学芸員

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
キーワード象嵌製品 / 風土記の丘 / 青銅製品 / 金銅製品 / 保存科学
研究開始時の研究の概要

本研究の到達目標は、透視観察、拡大観察、科学分析の結果などの客観的な事実を根拠に、考古遺物の診断技術を提案することである。実務的には、①エックス線画像により内部構造と劣化状態を考察し、②顕微鏡と接写写真により考古遺物表面の細部を拡大して観察し、表面形状と色について観察所見を得て、③腐食生成物の分析結果より材質を推定し、適正な診断を行うことを到達点とする。
研究知見を蓄積して、的確な診断技術を確立させてゆくことを期待して、本研究を遂行する。

研究成果の概要

金属製象嵌製品の製作技法や保存修復について総合的に検討するため、考古遺物と古墳の両方を実見できることを条件とし、全国の"風土記の丘"より調査対象を絞り込み、西日本より岡田山1号墳及び銀錯銘銀装円頭大刀(島根県松江市)、東日本より稲荷山古墳及び金錯銘鉄剣(千葉県行田市)を調査対象とした。展示保存などについて施設管理者よりヒアリング調査を行った。
比較対象として、奈良国立博物館所蔵の金銅製品3件(奈良県五条猫塚古墳出土・珠城山三号墳出土)について熟覧を行い、荒神谷遺跡(島根県出雲市)の出土青銅製品を常設展示する島根県立古代出雲歴史博物館及び荒神谷遺跡公園の施設管理者よりヒアリング調査を行った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

“風土記の丘”は野外展示施設という役割を担うため、古墳(出土場所)に隣接する展示施設において考古遺物(考古資料)を常設展示する必要が生じる。金属製象嵌製品は、材質及び製作技法の双方の観点より、非常にデリケートであるため、適切な保存処理を行った上で、安定的な展示環境を維持できるように、窒素ガス(不活性ガス)を展示ケース内へ導入する仕組みを実現することにより、遺物の展示保存が可能となる。訪問によるヒアリング調査を行うことにより取得した情報を比較表へ整理した点が本研究の成果である。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 考古アカデミックレポート 金銅製品の保存について2022

    • 著者名/発表者名
      杉崎佐保惠
    • 雑誌名

      考古学ジャーナル

      巻: 767 ページ: 48-50

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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