研究課題/領域番号 |
20H00706
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1160:社会学、心理学およびその関連分野
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研究機関 | 兵庫県警察本部刑事部科学捜査研究所 |
研究代表者 |
大塚 拓朗 兵庫県警察本部刑事部科学捜査研究所, 警察研究職員
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
420千円 (直接経費: 420千円)
2020年度: 420千円 (直接経費: 420千円)
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キーワード | 犯罪捜査 / 記憶・強制選択テスト / 隠匿情報検査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、選択行動と選択反応を指標とした隠匿情報検査の有用性の検証と実務ポリグラフ検査の適用可能性について実験研究によって検討する。実験では、実験参加者に模擬犯罪の動画を視聴させた後に、日本のポリグラフ検査に導入しやすい形に改良した強制選択テストを用いた隠匿情報検査と反応時間課題を用いた隠匿情報検査を行い、それぞれの課題の検出率と両課題を併用した時の検出率を算出し、その有用性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、行動指標(選択行動と選択反応)を用いた記憶検出検査の有用性の検証と犯罪捜査への適用可能性について検討を行った。実験1では、選択行動の特性を指標とした新たな強制選択テストの開発を行い、実験2では選択反応の特性を指標とした課題を併用する形で、その適用可能性について検討を行った。その結果、強制選択テストを用いた記憶検出検査が犯罪捜査に利用できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、日本の犯罪捜査では、事件への関与が疑われた容疑者が事件に関する記憶を有しているか否かを確認するためにポリグラフ検査と呼ばれる記憶検出検査が活用されている。しかし、ポリグラフ検査は生理反応を指標とするため、一定の限界もある。本研究では、生理反応に依存しない記憶検出検査の犯罪捜査への適用可能性について検証した。その結果、新たに開発した強制選択テストが犯罪捜査に利用できる可能性が示された。
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