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「情報を精査・解釈する力」の育成を目指した幼小接続期の学習プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H00733
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1180:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

高橋 由衣  神戸大学, 附属学校部, 小学校教諭

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
2020年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード幼小接続 / 非連続型テキスト / 挿絵 / 小学校国語科 / 物語教材 / 読むこと / 見ること
研究開始時の研究の概要

近年, 資質・能力の育成が目指されており, 国語科では「情報を精査・解釈する力」が重要視されている。国語科における「情報を精査・解釈する力」とは, 連続型テキスト(文学的文章や説明的文章等)や非連続型テキスト(図表, グラフ等)から必要な情報を取り出し, 情報同士を関連付けることで読みを深める資質・能力のことである。本研究では低学年を対象として, 挿絵に着目した文学的文章教材の学習プログラムの開発することを通して, 「情報を精査・解釈する力」を育成することを目的とする。

研究成果の概要

小学校低学年を対象として,挿絵に着目した文学的文章の学習プログラムを開発することを通して,「情報を精査・解釈する力」を育成することを目的として研究に取り組んだ。本年度は,基礎研究として挿絵が児童の読みに与える影響について明らかにするために,133名の低学年児童を対象に調査問題を実施した。この結果,2点のことについて示唆を得ることができた。1点目は,指導には3つの様相があり,物語を「文章のみ」「挿絵のみ」「挿絵と文章を関連付けて」読む児童がいることが明らかになった。2点目は,挿絵があることによって,物語について具体的により豊かにイメージできる児童が比較的多いことが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

小学校入学前は絵本を読むことが多い子供だが,小学校入学後の国語科授業では連続型テキストである文章を対象として情報を読み取ることが急に求められる傾向にある。この幼小間の段差が原因となり,読み取りに困難を示したり文学的文章に苦手意識をもったりする子供の存在が明らかになっており,改善が急務とされている。そのため,本研究により,幼小接続期である小学校低学年の読みの様相を明らかにすることができ,今後より具体的な指導方法を見出すための資料が集まったといえる。一方で,本研究では今後調査対象者数,回答数等より精度の高い調査を実施する必要がある。その上で,具体的な学習プログラムの開発に取り組んでいく。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 国語科における「情報を精査・解釈する力」の育成 ―「お手紙」の実践を手がかりにして―2021

    • 著者名/発表者名
      高橋 由衣
    • 雑誌名

      大谷大学国語教育研究

      巻: 第8号

    • NAID

      40022661062

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-03-23  

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