研究課題/領域番号 |
20H00751
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
乗富 智子 金沢大学, 人間社会研究域, 小学校教諭
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 小学校英語 / 気付き |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、児童による言語形式への気付きを重視した指導の実現に向けて、(1)言語活動を行う前に、必要となる文構造等に繰り返し触れる機会を設定する、(2)言語活動において、モデルとなる英語を聞く活動を行い、その後、再度話す活動を行う、(3)英語を聞かせる際には、必要となる文構造を頻繁に使用したり、強調して発音したりする、という主に3点を工夫した実践を行うことにより、児童の気付きおよび児童の発話に及ぼす影響を明らかにすることを通して、その効果を検証する。
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研究成果の概要 |
小学校外国語科において、活用できる知識の習得につながる気付きを重視した指導の実現に向けて、単元や各授業における指導デザイン、及びモデルとなる教師の英語を聞かせるタイミングや聞かせ方などにおいて第二言語習得研究の成果を踏まえた工夫を取り入れた実践を行ったところ、聞く活動において、自分が表現したいことに必要となる、教師の発話に含まれる英語表現に気付く児童の姿が見られた。また、その後再び取り組んだ話す活動において、その文構造を活用して話す児童の姿が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小学校の外国語の学習において、まず話すことによって、学習者の言語形式のニーズを高め、その後、モデルとなる英語を聞かせることによって、学習者が必要としている言語形式への気付きを促し、さらに、その後話す活動において、気付いた言語形式を活用する一連の過程を明らかにした。また、継続的に聞く活動を行うことによって、そこで繰り返し触れた新しい表現に対する気付きを高める可能性やその後それらの表現の使用を促す可能性について今後の研究課題を提示した。
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