研究課題/領域番号 |
20H00768
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
中山 由美 お茶の水女子大学, 附属中学校, 教諭
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 音楽授業 / インフォーマル・ラーニング / 学びに向かう力 / 音楽鑑賞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、学習指導要領が「育成を目指す資質・能力の三本の柱」のうち、「学びに向かう力」に注目し、L. Greenが提唱するインフォーマル・ラーニングの場において獲得する「学びに向かう力」の獲得の可能性を探る。そのため、申請者が開発した「ミュージック・アクティヴィティ」と「ミュージック・トーク」の2つの題材を通し、生徒一人一台の多機能タブレット活用により、インフォーマル・ラーニングの実際を分析し、2つの題材と多機能タブレットの活用の妥当性と「学びに向かう力」の獲得の可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、生徒が自由に学習の目的・内容・方法を考えて取り組め、意図的にインフォーマル・ラーニングの場を授業時間に設定できる題材として、「ミュージック・トーク」を開発し、授業検証した結果、本題材は、インフォーマル・ラーニングが醸成され、自ら選曲した楽曲・演奏のため、分析が細かく丁寧で、主体的かつ個性的な活動となり、プレゼンの方法、話し合いにも工夫がみられ、「学びに向かう力」を引き出せることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
計画的に設計されたフォーマル・ラーニング(公式な学習)に対して、インフォーマル・ラーニングは個人で学ぶ学習のことであり、課題に必要な知識や情報を自主的に調べたり、日常の中で生徒同士が教え合ったりして習得する自発的な学びの機会を指す。「知りたいから知る」「学びたいことを学ぶ」インフォーマル・ラーニングの場を意図的に授業に設定することによって、自発的な意志が学習の動機となる。学習指導要領が育成を目指す資質・能力の三本の柱のうち、「学びに向かう力」を獲得する可能性を検証した本研究は、社会的ニーズに合致すると考える。
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