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児童の理科におけるメタ認知 -学習評価等に生きるメタ認知的知識の実態-

研究課題

研究課題/領域番号 20H00780
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1180:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関東京学芸大学

研究代表者

三井 寿哉  東京学芸大学, 附属小金井小学校, 教諭

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
360千円 (直接経費: 360千円)
2020年度: 360千円 (直接経費: 360千円)
キーワードメタ認知的知識 / 学習方略 / 科学的思考 / 小学生
研究開始時の研究の概要

本研究は, 小学校中高学年の児童を対象とした理科におけるメタ認知的知識に着目した研究である. これまで理科教育におけるメタ認知的活動の研究は報告されてきているが, メタ認知的活動の根源ともなり得るメタ認知的知識の研究報告はなされていない. そこで, 児童のメタ認知的知識の実態を把握する手法を開発したり, 児童の発達的な実態を把握する研究を行うことで, 深い学びを実現するための新たな学習指導や評価に生かすことを目的としている.

研究成果の概要

理科の観察や実験を通して問題を解決するための手段や方法・手順等は「学習方略」という知識が必要であり,どの学年からどのくらい獲得されるのかは明確にされていない.また,小学生が理科の学習において問題を解決する際に使用する方略の研究は十分に行われていない.そこで,理科を初めて学ぶ小学校第3学年の児童を対象に,メタ認知的知識の学習方略を中心とした実態や獲得の程度を把握する手法を開発することを目的とし,アンケート調査を実施した.本研究は記述調査を中心に分析を行った.結果,児童が認識している理科の学習方略が抽出可能であること,その内容は授業者の指導や学習環境の影響が大きいことが明らかになった.

研究成果の学術的意義や社会的意義

メタ認知的知識の側面としての方略の記述は,理科の授業を担当した教師の専門性や授業展開に反映する傾向があると考えられる.ただし,記述した知識を実際に機能させることができるか否かの判断は,本調査のみでは困難であるため,更なる検討が必要である.本研究は,小学校児童のメタ認知的知識を明確にする測定方法の開発は,科学的思考の発達を促す学習指導や,理科の評価方法に寄与できる可能性があることを示すものである.本研究の遂行は,メタ認知的知識を獲得・機能させる指導の充実に繋がるものであり,理科の問題解決学習における「問題を見いだす力」や「根拠のある予想や仮説を発想する力」等の育成に貢献できるものと考えられる.

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 児童の理科におけるメタ認知的知識ー記述調査から得られる学習方略の分析ー2020

    • 著者名/発表者名
      三井寿哉
    • 学会等名
      教科教育学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 児童の理科におけるメタ認知的知識ー第3学年における学習方略の認識と調査手法ー2020

    • 著者名/発表者名
      三井寿哉
    • 学会等名
      理科教育学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-03-23  

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