研究課題/領域番号 |
20H00792
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 直志 名古屋大学, 教育学部附属学校, 国立中学校・高等学校教諭
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
450千円 (直接経費: 450千円)
2020年度: 450千円 (直接経費: 450千円)
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キーワード | 協同的探究学習 / わかる学力 / 古典教育 / くずし字 / 和本リテラシー / 古典教材開発 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、古典を学ぶ意義を見出しにくいといった指摘がある。古典を学ぶ意義について理解を深め、口語訳を完成させて終わるのではなく、テクストの読みを深め、それを他者に説明できる力(古典教育における読解リテラシー)を中高生に身につけてほしいところである。本研究では、それにつながるような指導方法を開発する。研究代表者は、大学教員とも協力しながら、これまでにも、論理的表現力を高めるための指導や、くずし字などを用いた、古典への学習意欲を喚起する指導において、実践を重ねている。それらを継続・蓄積することで、中学・高校6年間を見通した、国語科教育のあり方を提案することを目指す。
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研究成果の概要 |
近年、古典を学ぶ意義を見出しにくいといった指摘がある。その課題に応えるためには、古典を学ぶ意義について理解を深め、口語訳を完成させて終わるのではなく、テクストの読みを深め、それを他者に説明できる力(古典教育における読解リテラシー)を育成することが重要であるという仮説を立てた。それに基づき、大学教員とも協力しながら、教育心理学を援用した授業や、くずし字や和本による古典教材の開発・実践を行った。中学・高校の両方で取り組むことで、これまでにも取り組んできた成果をさらに蓄積、統合することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教育心理学を援用した「協同的探究学習」の実践を続けた。本研究の研究協力者である藤村宣之氏(東京大学教授)の提唱する「わかる学力」の向上を目指す上で、有益な蓄積が得られた。また、同じく研究協力者である加藤弓枝氏(鶴見大学教授)、三宅宏幸氏(愛知県立大学准教授)とともに、くずし字による古典教育にも取り組んだ。これらについては、他校でも実践が行われている。本研究の成果が、我が国全体の教育にも生かされているといえ、その学術的・社会的意義は大きい。
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