研究開始時の研究の概要 |
子ども哲学には伝統的学問系統下にある『学習指導要領』の教育課程を更新しうる可能性があると, 仮説を示すのは小玉(2019)である。その鍵は, 子ども哲学のように子どもに学習の主導権が委ねられ自由度が高い学習ほど「自己調整(self-regulation)による学習が行われる(三宮 : 2008)」ことと関係がある。自己調整力を高める子ども哲学と, 「政治的リテラシー」を高める社会科論争問題学習のもとで学ぶことを通して, 子どもの学びは双方からいかなる影響を相互に与えられているのであろうか。これを明らかにすることで, 小玉の仮説を検証することにつながる。
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