研究課題/領域番号 |
20H00806
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 大阪府立旭高等学校 |
研究代表者 |
有本 昌代 大阪府立旭高等学校, 教諭
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
460千円 (直接経費: 460千円)
2020年度: 460千円 (直接経費: 460千円)
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キーワード | 高校生の日本語指導 / 教科語彙学習 / アプリの開発 / 外国人生徒の日本語指導 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の学校に在籍する外国にルーツを持つ児童生徒は増加・多様化の傾向にある。しかしながら、今日においても日本語指導のできる教員の不足や青少年向けの教材がほとんどないのが現状である。本研究では、青少年向けの教材(『外国人生徒のための教科につなげる日本語 応用編』)を作成し、その教材に関連するアプリの開発を行い、外国にルーツを持つ生徒のための日本語力の育成を支援する。アプリを活用することで、自主学習として授業外でも楽しく勉強に取り組み、学習内容の復習と日本語力の育成につながると期待する。
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研究成果の概要 |
平成30年度の文部科学省の調査結果によると、日本語指導が必要な外国人児童生徒の数は4万人を超え、日本語指導が必要な日本国籍の児童生徒の数も年々増加し1万人を超えている。特に中高校生にとっては単に言語の習得だけではなく、思考を深める認知活動を行うことも重要である。そこで長年にわたり日本語指導と教科学習を統合して学ぶための教材の開発に取り組んできた。 本研究ではその中級レベルの教材の語彙分析を行い、教科学習につながる語彙の抽出とリーダビリティの分析を行った。さらに、その結果をもとに、言語、意味、使い方を重点的に学び、教科の知識の定着を支援するために教材に関連する学習アプリの開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発している教材の語彙分析・リーダビリティ分析の結果を参考にし、言語、文法、内容読解、リスニング、教科関連の面から、穴埋め問題、選択問題や正誤問題、一致問題など多様な問題形式のアプリを開発した。高校生を対象とした外国人生徒向けの日本語教材はほとんどなく、かつ関連したアプリを無料で提供しているものはない。その点において本研究は生徒が重要語彙や教科知識の定着を支援できるものと期待です。 開発したアプリを活用することで、授業で学んだ内容の復習の機会を提供し、生徒が授業外でも自主的に楽しく学習する機会となることを期待する。今後も引き続き、続編の教材のアプリの開発に取り組み、充実させていきたい。
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