研究課題
奨励研究
本研究の概要は, 数学科における生徒自身による問題づくりの解説動画作成が単元理解に与える影響を検証する研究である。2016年度から研究する解説動画を作成する問題づくりの授業プログラムを汎用性のある実践として再構築するとともに, アンケート回答を基に, 解説動画を作成する過程のどの部分が単元理解に影響を与えるかについて, 質問紙調査を作成・実施・分析し, 生徒自身による解説動画作成が単元理解を深めることを実証する。
「生徒自身による解説動画の作成が単元理解に与えることを統計的に実証」し,「これまでの解説動画を作成する問題づくりの授業を洗練し,授業プログラムを構築」する2つの研究目的を達成した.2016-2020年の全12回の問題づくりの授業をもとに,単元理解に与える効果を明らかにした.大正時代の作問主義の算術教育など先行研究を踏まえ,授業プログラムを再構築し,実践が広がるよう,ガイドブックを作成した.
これからの時代を生きていく子どもたちが,新しい時代に求められる資質・能力を身につけ,生涯にわたって能動的に学び続けることができることを願い,「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指して実践した全12回の「生徒が解説動画を作成・活用する問題づくりの授業」を精緻に分析し,解説動画を作成する活動が単元理解を深めることを統計的に実証した.コロナ禍のオンライン授業によって,解説動画が子どもたちの身近なものとなっている今,作成することの効果を実証でき,汎用性のある授業プログラムとして多くの先生,学校に広められる形式を作り上げた意義は大きい.
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