研究課題/領域番号 |
20H00849
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1200:教育工学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
星 勝徳 岩手大学, 理工学系技術部, 理工学系第一技術室室長
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
460千円 (直接経費: 460千円)
2020年度: 460千円 (直接経費: 460千円)
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キーワード | プログラミング教材 / ロボコン / プログラミング / 教材開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、市販のロボットカーを使用するロボコンにおいて、参加した中学生が作り出す課題解決の戦略、戦略に基づいて作成したプログラム、そのプログラムによって動いたロボットカーの軌跡、その結果をもとに修正されたプログラム、修正されたプログラムによるロボットカーの軌跡、のそれぞれに対し、関係を観察して「ズレ」を探し出すことで、プログラミング的思考の育成を目的とした教材の開発に、有益なヒントとなる事柄を得ようとするものである。
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研究成果の概要 |
プログラム化の様子をプログラミング的思考を参考に観察すると、問題点の把握と改善の記号化に失敗していることが分かった。PDCAサイクルを参考に観察すると、他者の失敗を自分の参考に出来ていないことが分かった。共通点は「気づき」であった。このことから、競技中に気づきを促すため、講習会で気づきを促す経験をさせることが改良点であることが分かった。またロボコンの評価に符号検定を導入することで、数値で検討できることが分かった。「気づき」をキーワードにプログラミング教材の開発について考察を行い、中学校家庭・技術科の情報の技術で使用される教具を用い様々の教科で役立つツールを作れる教材にたどり着いた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象としたロボコンは、自立型ロボットを教具としたプログラミング講習会とセットのフィジカル・プログラミング教材である。この教材の活用は、学校を含めた地域の学習の場の形成につながり、そのブラッシュアップは地域の教育力向上として社会的な意義がある。今回ロボコンを通して教材全体の改善目標を明確な数値として提案できたことは、これまで曖昧であった評価に一定の具体性を与えることにつながり、意義深いと考える。
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