研究課題/領域番号 |
20H00880
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1200:教育工学関連
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研究機関 | 三重県立度会特別支援学校 |
研究代表者 |
北村 京子 三重県立度会特別支援学校, 教諭
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2020年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | 重度・重複障がい児 / ワンタップ教材アプリ / 語彙力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、肢体不自由と重度の知的障がいを併せもつ児童を対象に、言語理解の状況に応じて教材の内容をカスタマイズすることができ、筋緊張に応じたワンタップの操作で、対象児が複数の答えを選択・決定できるワンタップ教材アプリを開発し、授業実践によって教材の有用性を検討する。開発したワンタップ教材アプリの無償提供を実現したい。
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研究成果の概要 |
本研究は、ワンタップ教材アプリ「どーれかな?」Ver.3(仲間探し)とVer.4(文字探し)を開発した。Ver.3の特徴は、1つの答えではなく、複数の答えを自分で選択・決定できるようにして、共通概念を理解できるようにした。Ver.4の特徴は、写真の名称の文字を並べて、言葉を習得することができるようにした。 対象児に授業実践を行い、教材の有用性を検討した。その結果、①教材の素材を対象児の興味関心があるものにしたため、初回から意欲的に画面を触ることができた。②習得状況に応じて出題をカスタマイズできるため、集中力を持続することができた。③手指の力が弱い対象児でも操作し、学習することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GIGAスクール構想によって、三重県内の特別支援学校はiPadが採用され、授業の中で効果的なICTの活用が求められるようになった。そのため、教員が簡単にICT教材を作成できる点は重要になってくる。本研究で、ICT教材の作成をiPadのアプリにすることで、パソコンが苦手な教員にとっても手に取りやすくなったと思われる。 また、特別支援教育に必要な要素として、子どもたちの興味関心や習得状況に応じて教材の内容をカスタマイズできるようにした。本研究で開発したワンタップ教材アプリは、特別支援教育のICT教材として、有効なツールの一つにすることができた。
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