研究開始時の研究の概要 |
ボルト・ナット接合のナットの緩みの問題は, 「ピッチ差付ボルト・ナット」によって, 耐緩み性・強さとコストの3つを満たす接合法の実現を目指す研究である。ここでは, 「ピッチ差付ボルト・ナット」を対象にしてプリベリングトルク※の大きさで耐緩み性を評価するために, 締め込み実験と3次元モデルでプリベリングトルクのシミュレーションを行う。また, 実用化に際して必要とされる寸法の違いにより, 適切なピッチ差を推定できる計算式についても述べる。 ※ボルト・ナット間のピッチ差を大きくすると, ねじ込み抵抗が生じる現象。プリベリングトルクの大きさが, 耐ゆるみ性を支配することは, 耐緩み性試験を用いた試験で実証済である。
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