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立地適正化計画の居住誘導区域指定における浸水被害リスクの対応に関する検証

研究課題

研究課題/領域番号 20H00938
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 2160:土木工学、建築学、航空宇宙工学、船舶海洋工学、社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
研究機関和歌山工業高等専門学校

研究代表者

櫻井 祥之  和歌山工業高等専門学校, 技術支援室, 技術職員

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
440千円 (直接経費: 440千円)
2020年度: 440千円 (直接経費: 440千円)
キーワード立地適正化計画 / 居住誘導区域 / 浸水想定区域 / 家屋倒壊等氾濫想定区域 / 将来人口動態 / 災害リスク低減
研究開始時の研究の概要

近年、立地適正化計画により居住を促進する居住誘導区域を指定し、コンパクトシティの形成を進める自治体が増えているが、居住誘導区域指定時の浸水想定区域の取り扱いは、自治体により対応が分かれている。
申請者はこれまでの研究で、居住誘導区域から家屋倒壊等氾濫想定区域を除外することや、防災対策を併用しながら基準浸水深を設けて除外することの必要性を提言した。本研究では将来人口動態を踏まえ、これらの区域を除外した場合の影響について検証する。

研究成果の概要

立地適正化計画で指定される居住誘導区域の浸水被害リスクの低減を目指し,区域指定における浸水想定区域の取り扱い基準の明確化を目的として実施した.
2040年の人口動態を踏まえて浸水想定区域の除外可否を検証した結果,浸水想定区域全域や危険性の高い浸水深2.0m以上の区域,および洪水時に家屋が流失する恐れのある家屋倒壊等氾濫想定区域を除外して居住誘導区域を指定可能な都市が多いことが明らかとなった.今後,自治体が居住誘導区域の指定や再検討をする際,将来人口動態や浸水被害リスクに応じて,浸水想定区域を除外して区域を指定し,除外できない場合の対策についても検討する必要がある.

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は,今後多くの都市で人口が減少する中,災害リスクに対応したコンパクトシティ形成に資する研究である.まず,建築・都市計画分野にて立地適正化計画は注目のテーマであるが,居住誘導区域と災害リスクの関連に着目した研究は少ない.特に居住誘導区域指定時の浸水想定区域の取り扱いについては,近年の豪雨災害で居住誘導区域内が浸水したことで,そのあり方に対する議論が行われているところである.
さらに,都市のクラスター別に浸水想定区域の除外可否や除外基準, 併用する防災施策を明らかにしたことにより,今後各自治体で居住誘導区域の指定や見直しを行う際の参考資料になり得るものと考える.

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 立地適正化計画における大規模住宅団地の計画的管理に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      櫻井 祥之、小川 宏樹
    • 雑誌名

      都市計画論文集

      巻: 55 号: 3 ページ: 250-257

    • DOI

      10.11361/journalcpij.55.250

    • NAID

      130007930086

    • ISSN
      0916-0647, 2185-0593
    • 年月日
      2020-10-25
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 浸水被害リスクを考慮した居住誘導区域指定に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      SAKURAI Shono、OGAWA Hiroki
    • 雑誌名

      土木学会論文集F6(安全問題)

      巻: 76 号: 2 ページ: I_107-I_116

    • DOI

      10.2208/jscejsp.76.2_I_107

    • NAID

      130007981331

    • ISSN
      2185-6621
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 立地適正化計画における大規模住宅団地の計画的管理に関する研究 -住宅団地が居住誘導区域から除外された背景に着目して-2020

    • 著者名/発表者名
      櫻井 祥之
    • 学会等名
      日本都市計画学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 浸水被害リスクを考慮した居住誘導区域指定に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      櫻井 祥之
    • 学会等名
      土木学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-03-23  

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