研究開始時の研究の概要 |
本研究では, モデルロケットエンジンを用いた推力計測を行い, その測定結果を用いて逐次計算を行う. その結果にロケットの形状外部形状や重心, 空力中心位置等のデータも加えることでモデルロケットエンジンの推力に最適な形状を検討する. また, ミッションに合わせたロケット形状の検討も行い, 缶サット等の計測機器の搭載位置や重量制限についても明確な各種比率を提案する. それらをもとに実験機を複数製作し, 打上実験を行うことで設計の妥当性等を評価する.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日の我が国では「ロケット開発はあくまで研究対象」であり,教材として用いるための「モデルロケットの教育手法(主に設計手法)」は明らかにされてこなかった.そのため,本研究において安全なモデルロケットの設計方法が確立できれば学校教育等で生徒がクラブ活動等でモデルロケットを設計・製作することが可能となり,今後物理などの教育内容にも盛り込むことが可能となる.また, モデルロケットの打上実験を通した教育は生徒の向上心を非常に得やすいことから今後,より一層の安全なモデルロケットの普及・拡大が期待できる.
|