研究課題/領域番号 |
20H00972
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3110:農芸化学、生産環境農学、森林圏科学、水圏応用科学、社会経済農学、農業工学、獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
北村 里香 宇都宮大学, バイオサイエンス教育研究センター, 技術補佐員
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | biofiltration technology / compost / microbial community / amoA gene / AOA / AOB / chemical components / 生物脱臭 / アンモニア酸化 / 廃棄物リサイクル |
研究開始時の研究の概要 |
生ごみは毎日住宅地で発生し多くが焼却処分されている。SDGsに掲げられた持続可能な循環型社会形成のためには、CO2排出の少ない管理や地産地消のリサイクルなどで環境への負担を減らしたい。しかし、生物分解には悪臭がつきもので、住宅地におけるリサイクルには問題となる。問題となる悪臭のアンモニアを低コストに低減、除去するためには、アンモニア酸化細菌の働きを効率良く引き出すことである。アンモニア酸化細菌の生存・増殖条件を知り、微生物にとって適した活動環境を整えることが重要である。焼却処分を減らし微生物利用を多くすることで、地球温暖化の進行も遅らせることができると考えている。
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研究成果の概要 |
材料としてバーク堆肥および黒ボク土を使用した。バーク堆肥にはAOBが存在しAOAは無かったのに対し、黒ボク土にはAOBは無くAOAが存在していた。黒ボク土にはAOAしか存在しないため、黒ボク土を使用しAOA単独の場合のアンモニア除去率を確認した。黒ボク土はAOAのみの存在だったため低い濃度のアンモニアの除去であった。さらに、バーク堆肥にはAOBが存在し、黒ボク土にはAOAが存在していたためそれぞれにアンモニア暴露し、また、両方を混合しアンモニア暴露実験を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物脱臭を利用する際に、どのような状況において悪臭の除去が効率的に行われているかを知ることは、低コストで省エネルギーに脱臭を行うことが出来る。自然の力を利用するシステムであるため、自然環境に負荷を掛けず利用できる。SDGsに掲げられた持続可能な循環型社会形成のためには、微生物の生存・増殖条件を知り、微生物の活動環境を整えることが重要である。そして、悪臭低減の技術は、最終的に住宅地におけるCO2の発生を抑えたリサイクルに繋がる。
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