研究課題/領域番号 |
20H00981
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3110:農芸化学、生産環境農学、森林圏科学、水圏応用科学、社会経済農学、農業工学、獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
新垣 美香 琉球大学, 農学部, 技術専門職員
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | パインアップル / パミスサンド栽培 / 果実特性 / フレーバー特性 / 食品機能性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、沖縄県の重要果樹の一つであるパインアップルについてパミスサンド(軽石)を用いた新たな栽培法の確立を目指し、従来の赤土栽培と比較して生長および果実特性の解析を行う。2017年度より実施している2品種での栽培試験において、パミスサンド栽培では収穫までの期間が短く、果実重が大きくなり、さらに糖度が16~20%(赤土区15~19%)と良好な結果が得られている。本研究では、継続して生長解析と食味に関わる成分の評価を行うとともに、新たに香気成分と機能性分析を行い、パミスサンド栽培での多様な果実特性のデータを構築する。
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研究成果の概要 |
本研究ではパインアップルの新たな栽培法を検証するために、パミスサンド(軽石)を用いて2017年より栽培試験ならびに収穫果実の分析を行い、従来行われてきた赤土の酸性土壌での方法と比較を行ってきた。その結果パミスサンド区は赤土区と比較して、短い栽培期間で大きい果実を収穫でき、特に4月に植え付けを行った区は収量が最も高かった。さらに、果実の糖酸比はどの時期に植え付けを行っても22.8~27.9と高い値を示し、香気組成も赤土区と大きな差がなかった。 以上のことから、パミスサンド区では赤土区と同等の甘さや香りを維持しながら、高品質の大きい果実を収穫できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は沖縄本島北部地域の農地で行われているパインアップル栽培を、中・南部地域で、しかも小規模での栽培を可能にするものであり、これまでは困難であった北部地域以外の大学をはじめとする教育機関でのパインアップル栽培教育に活用することができる。 さらに、作業環境の改善や高品質なパインアップル生産につながる本研究は、地域農業の活性化、持続的な国内果樹産業の振興や果実の自給率向上といった社会的観点からの意義も大きいと考える。
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