研究課題/領域番号 |
20H01006
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3140:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 千葉県警察本部刑事部科学捜査研究所 |
研究代表者 |
濱本 拓也 千葉県警察本部刑事部科学捜査研究所, 警察研究職員
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
460千円 (直接経費: 460千円)
2020年度: 460千円 (直接経費: 460千円)
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キーワード | イオン液体 / マイクロ抽出 / 薬毒物分析 / 覚醒剤 / メタンフェタミン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では, 日本国内で広く乱用されている覚醒剤メタンフェタミン(MA)について従来法よりも更に確実性の高い摂取証明を迅速かつ簡便な操作で行うことを目的として, MA摂取者尿に微量存在する代謝物であるp-ヒドロキシメタンフェフェタミン(p-OHMA)の遊離体を尿中から迅速・簡便・高効率で分離濃縮してMAと共に同時検出できるような, イオン液体マイクロ抽出法および機器分析法を開発することを目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では,日本国内で広く乱用されている覚醒剤メタンフェタミン (MA) の摂取証明の更なる高度化を目指して,MA摂取者尿に微量存在する代謝物であるp-ヒドロキシメタンフェタミン (p-OHMA) の遊離体を迅速・簡便に分離濃縮して検出するためのイオン液体 (IL) マイクロ抽出法および抽出試料の機器分析法について検討した.その結果,水中p-OHMAを効率的に分離濃縮できるIL種および抽出条件を見出したが,機器分析法については更なる検討が必要と考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
p-OHMAの遊離体は尿中での存在比率が低く,p-OHMAの多くが抱合体となって存在していることから,従来p-OHMAの検出には時間と手間のかかる加水分解処理を行うのが通例であった.今回見出したILマイクロ抽出法により,加水分解処理を経ずとも容易に検出可能なレベルにまでp-OHMAの遊離体を分離濃縮できるものと考えられる.抽出試料の機器分析法を確立できれば,警察による覚醒剤事犯への対応の一助になると期待されることから,今後更なる検討を試みる予定である.
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